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カテゴリ:半生
ピロアンチモン酸が溶けないので、全く実験が進まない。”Kがやってたやろ、すぐできるやん”の御言葉だが、論文の通りにやってもその通りにならないことがあるのは周知の事実。しかし、今回はDrKがしたことのある実験でメモもしっかり残っているのに・・・・。”ファックスして聞け!”そのころ電子メールなんで便利な道具ももたない僕。ドイツに留学中のDrKあてにファックスをしたのでした。日本語だけではわからなかったらいけないので、英語のメッセージも載せて送信・・・ しばらくして返事が返ってきました。 ピロアンチモン酸は水温を高くしないと、溶けません! なんとまあー そんなこと、どこにも書いてませんでしたよ。 聞けることは恥をしのんで聞きましょう。そうでないと実験すすみませんから。 その後もピロアンチモン酸と電顕固定用のオスミウム(これがとても高価な試薬です!)を混ぜると沈殿ができるため、上手く進みませんでした。 これを避けるためには、あらかじめ混合する全ての試薬のPHを合わせておき、使用直前に固定液を調整する必要があります。 アップ画像は心臓の筋肉細胞のカルシウム染色です。ゴミのような黒い小さな顆粒がカルシウム(正確にはシュウ酸と反応し、ピロアンチモン酸と結びついたカルシウム)です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.16 23:44:58
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