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テーマ:あの日・あの時(104)
カテゴリ:半生
朝は自転車で出勤。夕方までかっちり病院の仕事、19時に病院で病院食をだしてもらって食事。引き続き病院で夜0時まで必ず専門医試験の勉強して帰宅。帰ったら風呂に入って寝る。夜更かしすると次の日の仕事に支障が出る。 休みの日は朝病院で回診をして、そのまま試験勉強。遊ぶ時間は少ないが、受験生なんだから、当然だ。今年の問題が過去の問題と同じ傾向だということが前提の話だが、筆記試験は過去問題でなんとかやれそうだと思えるようになった。しかし、面接での臨床実践問題は難しい。第1やったことのない手術の説明なんてできるわけない。困っていると、とある企業が脳外科手術のビデオシリーズを持っていると教えてくれた。5巻ずづレンタルしていただき、これをみて勉強。いろいろ見たが、杉田先生のビデオはすごかった。杉田先生もすごいが、助手の先生がまたすごい。今の新しい顕微鏡は立体視ができるが、そのころの顕微鏡は単眼視で距離感がわかりづらい筈なのに、すばやく的確に介助できていた。お弟子さんもそうとうな腕前ということ。もうひとつ思ったのは努力だけではどうすることもできない技術があり、とくに難しい手術にはartの要素が多く含まれているということ。名人がやると何でもない手術に見えてしまうところがすばらしい。
話をもどすが、あのころほど熱心に試験勉強したことはない。なにより、年をとってしまって、記憶力が衰えたことがかなり悔しく、つらかった。大学受験の時も予備校に行って凄く勉強したが、この時は記憶力が冴えていたし、体力もあったから、真面目にこつこつやっていくだけで何とかやれた。もちろん医師国家試験勉強もがんばったが、対策のスタートが早かったので、それほどつらくなかったのだ。 僕が受験生に申し上げておきたいのはあたりまえのことだが、以下の三点。 試験勉強は早くスタートすること。 若いうちに試験は受かっておくこと。 受かりたければ時間を惜しんで勉強すること。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.01 18:55:00
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