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テーマ:あの日・あの時(104)
カテゴリ:半生
柿の実が赤くなるころ、脳外科医は青くなるという。
その日は早朝に送られて来たくも膜下出血の患者を診療して、午後から血管撮影をしているDr(必然的にその後手術)、午後から定期の手術をしているDr2人。これで3人だらから、空いているのは僕だけと思うでしょう?僕も外来の時に相談のあった巨大な慢性硬膜下血腫の人の緊急手術。ここに救急車が来るというので、定期の手術をしているDrのうち、助手になっているDrが一時的に手術衣を脱いで対応に行った。 みんなが手術室で、検査室で、救急室で働いている。脳外科の専門医は僕とDrHんの二人だけ。 病棟でトラブルがあったら? ICUで何かあったら?? 閉鎖された地域。断ったら、その患者の行き場所がとても遠くなってしまう。というか、現実的に行き場所がない。 ”最低6人要ります。”そう進言したことがある。 実際、現在の地元の、僕が好きな3次救急の病院をみてみよう。Drは7人。しかも、この病院の場合は断っても普通の車で1時間以内に大きな病院が三つある。うちは断られたことはないが、友人の外科医Mは断られたことがあるそうだ。 話をもどそう、それに、血管撮影だって、2人必要。処置は何でも基本2人ひつようなのだ。それが患者さんの安全のため。 現在は、どうやら5人になっているようで、でもいそがしいでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.03 20:37:42
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