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カテゴリ:半生
脳外科医は病院に呼び出される機会が多いので、U当直は脳外科全体で月に4回にしてもらっていた。これを4人で分けるので、月に一回、ICUに泊まる。泊まるといっても、病棟の当番や救急の当番も兼ねている。救急車が来る時は、あと30分後に来ますとか連絡を受けるので30分寝てることはまずできない。そんなこんなで午前3時頃になってやっと落ち着く。朝の7時には起きてICUの患者さんの採血をするから、ICU当直医は3時から7時までが休憩時間と考えてよいだろう。
しかし!それまで働いているから、すぐに寝ることができないことが多い。それでもなんとか折り合いをつけて、やっと眠りに入れそうな時に電話(病棟スタッフからの問い合わせなど)がきたら、寝ぼけモードで応対するわけにはいかないから、頭を一度覚醒状態に持っていく。電話対応は三分もしてないだろう。するとまた眠れない。 そうしてへろへろになった頃、その地方では朝も早々と6時にサイレンがなる。 このサイレンにたたき起こされる体の弱い僕。よく知っている歌になっていて、サイレンが古いからか音程がものすごくずれている。一応音楽家も志した身だから、この音程のひどさがとても気分が悪い。あーきついなあー。 よいこのみんなたちも音痴になるのでは? 不本意ながら病院に泊まっているときにも、このサイレンでたたき起こされるので、とうとうガマンできず、よせばいいのに市にメールを送った。 ”今の時代みんな時計を持っている、音痴のサイレンは不要だし、支出の無駄。前住んでいた大きな市ではサイレンの故障を期にサイレンを中止している。サイレンを鳴らすのを止めてください”といった内容 すぐ返事がきた ”今も将来も一切中止の意思はない”と ほんとうでしょうね○市さん、僕は○市のこと、第二のふるさとと思ってますので、時々確かめにいきますよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.04 21:21:37
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