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あるDrの半生(反省)by ge5999

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2007.04.05
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カテゴリ:半生
脳外科で入院している(神経外傷で)車椅子生活の患者に胆嚢炎が判明した。胆嚢炎は馬鹿にできない病気で、結構高熱がでたり、敗血症になったりして、患者さんがとても弱ってしまう病気である。脳外科の患者に発生することが注目されつつある。内科のDrIに相談したら、胆嚢ドレナージという手技をしてくださり、胆嚢炎もよくなった。しかし、胆石も伴っていて、こういう胆嚢は手術して摘出するのがよいという。
すぐさま外科に転科となった。手術は鮮やかに行われ、内視鏡をもちいて胆嚢が摘出された。ただし、小さな胆石が腹腔内にもれていた。でも一週間もしないうちに外科から電話。
”あの患者もういいので、脳外科に返します。なにかあれば相談してください”
まあーそれが外科医の感覚。外科医を責めることはできないし、ある意味正しい。僕も外科医のはしくれだから、そうできるものならそうしたい。外科医なんて鋏・包丁だから、いつも持ってるもんじゃない。
しかし、それをいうなら、脳外科だってもうとっくにいいわい!
でも! 後遺症を残した患者さんを適切に見ることのできる医師が居ないから、脳外科医が診ている。手術を許してくれた患者さんやそのご家族に対して礼をつくそうというなら、自分のできる範囲で引き続き見ていくのが筋という考え方もあろう。

現在のうちの地方では脳外科は外科医のようはいかない。これが逆だったら? 僕は外科の術後脳梗塞になった患者尾を外科から何人も頼まれて受け取ったが、
”あの患者もういいので、外科に返します。”っていったことはない。それが受けた医師の使命だと思っている。
ただし、脳梗塞を真の脳外医が診療する必要はないと思う気持ちに変わりはない。





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Last updated  2007.04.05 19:41:39



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