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テーマ:あの日・あの時(104)
カテゴリ:半生
この病院は3次救急の施設でありながら、1次2次救急も行っている。
だから、夜も患者がどんどん受診してくる。夜に受診してくる患者の50%が急を要さない患者。30%は昼間は忙しいからまたは時間がないから、夜来る患者。救急車もほぼ同じ。60%は軽症。救急車をタクシー代わりにつかっている患者もいる。歩いて救急車から降りてくるんだから。 それでもそういう患者の中に本当に高度医療が必要な患者さんが混ざっているから、病院のDrたちは献身的努力を続けている。 逆に患者さんの立場からすれば、自分の病気が救急でないことを理解できるはDrの診察が終わったあと理解し始めるということも絶対忘れてはならない。 本当に救急車が必要な患者さんが、歩いてきたり、先生はお休みだろうから、昼になるまで待ってましたという場合もあるから難しい。 その日の夕方 急に頭が痛くなり、吐き気がしたため、40台の女性が歩いて受診。 これを当直医の某Drが診察。頭部CTを取ったが、出血ははっきりせず、 かぜひきの診断で投薬を行っていた。 深夜、2時 同患者がけいれん発作を起こし、当院に救急搬送。 今度ははっきりしたくも膜下出血だった。 居合わせたDr一同真っ青になった。 初めに診たDrが一回の検査でははっきり診断できないこともあり、頭痛がひどくなったり変わった症状があったらいつでも受診してと申し上げていたことと、 病院が24時間対応で、同じ病院に来てくれたからよかったと思う。 CTも有用だが、MRIがすぐ行えるところでは、FLAIR画像が有用。 CTで見えにくいくも膜下出血も見える事が多い。 くも膜下出血では麻痺がないことが多く、注意が必要。 2008 トラックバック追加 http://blog.m3.com/mt_fuji/20060921/_SAH_/trackback お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.11 13:59:45
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