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テーマ:あの日・あの時(104)
カテゴリ:半生
就職して早速院長先生より呼び出し。
行くと問題のある患者○○と××を診てほしい。と言う。 実は前任のDrがこの患者を診ていたが、他のDrはみんなこの二人を診たくないというのだ。 しかたなく引き受けたが、 後から話を聞くと、病院からみても、社会的にみてもかなり問題のある人たちで、 ○○はナースをゴミ箱でなぐり、××は脳外科のDrに刃物で切りつけたこともあるらしい。 このような問題のある人を見ているのは公立病院ならではだろう。 こりゃーはめられたなあと思ったけど、僕が断ると患者の行き場もないだろうと思われた。 こういう場合はどうすべきか、いろいろ相談した結果。 僕だけが診るのではなく、症状に応じて、複数のDrに紹介する。 という方針とした。脳の病気は基本的に基礎疾患があるもの。 脳の病気は安定していたので、僕がコーディネーターとなることにした。 高血圧、高脂血症、心臓の不調についてはそれぞれの専門の内科のDrに 肩や膝の痛みについては整形外科のDrに協力をお願いをした。 こまごました相談とかは僕が乗るから、 自分の専門のそこだけを短時間にみてほしいと持ちかけた。 正直はじめは危険の分散という意味もあった。 でも、それぞれの専門のDrにしっかりみてもらったためか、 患者も徐々に症状が安定し、それとともに気持ちも落ち着いてきた。 一人で抱えてなくて良かったと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.17 19:56:18
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