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テーマ:あの日・あの時(104)
カテゴリ:半生
近くの市の私立病院に転勤の話が来た。
こんどの上司は大学での元師匠のDr△ スペシャル経鼻挿管など、数々の裏技を教えていただいた実戦派脳外科医だ。 僕の代わりに、この病院に赴任するのは今の上司のDrXがたいそうお気に入りのDrだという。 今の上司が、交代を提案したといううわさも入ってきていた。 まあー反対の立場ならこんな露骨なことはやらないが、それはその人の方針。 あくまでもうわさだから、好意的に(それはないだろうと)とるしかないね。 人を恨めば穴二つだもの。 正直いろいろ気に入らないこともあるが、 ぐだぐだいわずに、医局の方針に従うことにした。 今度の病院は私立の病院。これで公務員の身分はおしまいになる。 でも、もうその為にこの病院にすがって生きることもないと思った。 ただ、海から離れた盆地に行くことになるため、 太刀魚釣りに行きにくくなることの方が残念だった。 公務員はありがたい、上層部と上司に追い払われるように辞職するのに、ちゃーんときっちり退職金がでるのだ。 まあもちろん不祥事をおこしたわけじゃないが・・・ あんまりいい事も起こらないから、新しい車を買うことにした。 今までは高級車志向だったが、いい車だからといって空を飛べるわけじゃなし。 燃費が良くって環境にやさしいあのハイブリッド車を注文した。 最新型なので三ヶ月ほど待つ必要があるらしい。 それから、有給休暇がたくさん残っていたから、 それも全部とらせてもらうことにした。 10日あまりこの病院は脳外科医1人になるが、 この施設で、働かない人がちゃんと仕事をすれば、 脳外科医は1人または0人で可能と判断していた。 実際に2007年現在この病院は脳外科医1人だ。 なぜなら、 上層部の医師がおっしゃるように、 脳外科はいそがしくないのだから・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.10 10:47:18
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