110615 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

あるDrの半生(反省)by ge5999

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

ge5999

ge5999

Freepage List

Calendar

Recent Posts

Archives

2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04

Category

Favorite Blog

今日は? New! 夜桜2026さん

この所、紙の本を読… New! doziさん

子どもの寝息をBGMに *なんはん*さん
グレート君の日記帳 グレート&ポンちゃんさん
★あんなこと★こんな… よしののきみさん
あめつちほしそら KnnBnnさん
うまい営業・へたな… なにわの進藤さん
jiko-t.com blog ジコ福さん
…無… 熊子姐さん
医療報道を斬る Dr. Bambooさん
2007.10.01
XML
カテゴリ:半生
審査担当の医療機関に包括医療を適用した病院が入ってきた。包括医療では、出来高制の医療のレセプトと異なり、こまごました薬品や処置、検査の明細はあがらない。病名が何個かあって、手術のある/なしがあり、手術に必要とした物品は別請求となる。見るところがたくさんないので、審査は比較的楽。これから先、このような審査が増えたら、審査員の数は半分に削減されるだろう。脳外科の審査員も2人もいらなくなるだろうなあと思いつつ、審査していた。
 と、妙なレセプトを見つけてしまった。主たる病名はくも膜下出血。手術あり。まあ、手術ありは納得する。ネッククリッピング術という70-80万円の手術だ。しかし、次の日に、開頭血腫除去術が算定されている。これに対する病名は、皆無・・・
同日にネッククリッピング術+開頭血腫除去術という組み合わせは成り立つ。くも膜下腫血の原因が、中大脳動脈瘤の破裂の場合(この医療機関は破裂動脈瘤の病名もない)は脳内に血腫ができることがときにあるのだ。この場合は主たる手術=ネッククリッピング術のみの請求となる。しかし、このケースでは明らかに次の日の手術となっており、考えられるのは、術後出血による再開頭である。これも時にはあることで、納得しないわけではない。だが、算定するならその説明のコメントが必要だ。最低でも病名(術後出血とか)が必要だ。僕には想像できても保険者は納得しないだろう。
 即断はよくないので、この症例は置いて他のレセプトを通覧してみた。やはり、この医療機関には誠実な態度がみられない。保険適応を無視した請求があちこちに目立つ。独自の判断で種々の治療をされているようだ。そこで、今回はこの開頭血腫除去術の請求を査定した。

名のある病院だ。どんなことになるか・・・





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.10.14 22:30:07



© Rakuten Group, Inc.
X