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テーマ:仕事しごとシゴト(23719)
カテゴリ:半生
アンギオ(=脳神経外科では脳血管撮影を指すことが多い)この検査は、脳神経外科の検査のなかで、もっとも患者さんがつらい検査の一つ。
患者さんは大げさな器械の上に乗せられて、通常意識のある状態で(局所麻酔で)下肢または上肢の太い動脈に管をいれて脳の血管を造影される(造影剤を入れる時、ちいさな花火が散るような感じや、熱い感じを体験する)。 現在はこの方法が主流だが、僕が医師になった頃は直接首の血管を刺して脳血管撮影を行う方法もあった。もちろん、この恐ろしい検査を何度もやらされた(いや、させてもらいました)。 作用反作用の法則で、検査する僕もつらい。重たい鉛のプロテクターをきて、その上から清潔なガウンを着て(暑い!)、首には甲状腺を守る鉛のマフラー、目にはめがねの上から放射線を防ぐめがねをつける。 暑がりで、体力のない僕はそれだけでふらふらしているのに、 血が嫌いなのに動脈から出る血を見ないといけないし、 神経をつかう検査しないといけない。 おまけに介助するスタッフはころころ変わるから、 その指導しながらの検査だし。 いや、ちゃんとしてますよ、仕事ですからね! 正直したくないけど、患者さんに本当に必要な時はしかたがない。 この病院には他にする人もいないし。 はあーでも、この検査だけでも誰かやってくれないかなあ。 院長先生(脳外科医)がしたくないのもよくわかるから、お願いもできないし。 MRIの技術が進んで、この検査をする必要がなくなることを祈っているのに、最近は動脈瘤の処置までこの検査の延長の血管内手術でするようになってしまって・・・なくならないのでしょうね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.11 11:05:35
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