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テーマ:あの日・あの時(104)
カテゴリ:半生
救急で意識障害の患者が運ばれてきた。
アルプスの少女ハイジにでてくる”おんじ”のような80台の男性。 救急隊からは意識300の触れ込み。これは救命できないかもしれないと思いつつ 挿管やら人工呼吸器やら再チェックしつつ待機していた。 到着し診察 意識 E1V1M5 GCS で、JCSで100 よくあることだ。 片麻痺なく瞳孔は縮瞳。 バビンスキー反射なし。 すぐルート取りながら 血糖値測定して40mg/dl やっぱりなあー。 意識障害があったら何でも脳外科に運んでくるこの地方の悪い風習は直らないのかと思いつつ。 ついてきた夫人に糖尿病があるんですねと聞くと、 ”いいえ、ありません。”血圧の薬だけです。とのこと。 薬の手帳も持っていて、アムロジピンの内服のみ。 50%Tz40CC静注 血糖値の補正を行いつつ諸検査やMRI/Aを行ったが、積極的所見なし。 血糖値の補正とともに意識 E4V4M6にまで改善した。 何にもないのに低血糖とはねえー インスリノーマでもあるのかな と思っていたら しっかりした家族が来て、 その男性は夫人に出されていた糖尿病薬 ダオニールとキネダックとボクリボース を 飲んだらしい。 痛み止めだと思っていたらしい。 おそるべし おばばの薬。 なお、薬の効果が切れるまで しっかりブドウ糖を投与しつつ観察をした。 ひ と の く す り を の ん で わ い け ま せ ん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.02.10 12:06:39
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