小保方晴子氏について(20140831)
基本振り返り型のブログであるが、ある程度検証実験の目鼻立ちがついたので意見する。あとからの批判にはなるが、どうしても私見を述べておきたい。STAP細胞について、小保方氏は200回以上作成に成功したというが、それは本人にとっては事実であろう。けれども、ここからは推論だが、間違った手法で1度できてしまった環境を保存しておき、本人の間違った手法で実験をすればそれこそ何回でも同じ結果がでる。細胞の実験は生体動物実験とくらべ、環境を整えやすく、保存も可能で、positiveな結果を得やすいのだ。たった1度だけ自分の思うような結果がでた材料を冷凍保存し、それを何度も使用することができるということだ。それを何度も行ったことにすれば、統計学的客観性があるように見える。これは研究者としての倫理の問題である。これからさらなる追試が行われて、STAP細胞ができなければ、上記の疑いは非常に高くなる。尊敬するアリストテレスは紀元前4世紀に生き物の状態を注意深く観察し、ミツバチやホタルは草の露からも生まれ、ウナギ・エビ・タコ・イカなどは海底の泥から産まれる。とした。17世紀には小麦の粒と汗で汚れたシャツに油と牛乳をたらし、それを壺にいれ倉庫に放置することにより、ハツカネズミが自然発生すると言う実験結果を発表したものもいて、信じている人も多かった。後からみたら、”なにいってんの?このポンスケ”であろうが、それは上記の実験や観察の追試が行われて、またその他の結果が加味されて、最終的に真実があきらかになったからだ。したがって小保方氏がSTAP細胞を信じることは決して悪いことではない。小保方氏の非常にまずく救いがたく、致命的な点は、1:本当なら世紀の大発見のような結果を、客観的な目で、それまで以上に慎重に確かめもせずに世にだしたこと。2:その上司または同僚に真摯に相談をしていないこと、もしくはその上司と同僚もポンスケだったこと。もし、僕が同じ結果をだしても、DrOやHが一目みて却下するだろう。教授にも論文を見てもらうことになってるし、結果の発表を同僚の前で発表討論もするが、そこまでたどりつけもしないだろう。論文にすることにもならないだろうが、もし論文を書いて、その論文の写真や文章に切り貼りなんか1箇所でもしていたら、すぐDrOに看破され、僕は八つ裂きにされるだろう。天下の理研にそういう研究者はたくさんいるはずである。そう考えると、小保方氏には大事なことを相談でき、かつ本人のために批判もしてくれる人物がなく、孤立無援で独創的な実験に陥っていたといわざるを得ない。STAP細胞が完全に否定されれば、彼女の名前の入った論文は今後しばらく受理されることはないだろう。