何をしてもよい ただし・・・ 1989年春
同じオーベン(指導医)についているとその医師の癖がついてしまうという教授の方針で、研修医は大まかに半年程度で指導医が変わる。 今回 ちょっとおっちゃめでさびしがりやという評判のDrYが僕のオーベンに就任した。訓示は”ええかge5999, 何をしてもええぞ、ただし理由がないといけんぞ。”というものだった。これまでの約11ヶ月、あれはだめ、これはだめと言われてきた。任せてもらえるというのは下っ端にとってはとってもx2 うれしいことだ、同時に自由をあたえられると、責任はとてもx4 重くなる。まだ医師になりたてのこの僕に自由裁量を与えるとは・・・この人がただものではないなあー。僕がいつかオーベンになったとき、こういうことを後輩に言ってあげられるだろうか? ともあれ、この決断のためにDrYが同僚から批判を受けることのないよう、しっかりがんばろうと強く思ったのでした。