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カテゴリ:芸能
宝生会月並能の公演。入り口に向かおうとするところで、とても懐かしい方に出会う。私の(書類上の)4番目の師匠である。退官と同時に一切の公務を離れたのだが、それはご事情あってのこと。当時は私にまで世間様から色々と質問があった(サグリを入れるというか……)が、それももう昔の話である。奥様とお二人での能鑑賞で、とても久しぶりのことだと伺う。ホールと違ってたいした人数ではないが、入り口でばったりというのは本当に奇遇だ。お元気そうでなにより。 さて、最初の番組は「清経」。別段珍しくない作品だが、ここともう1つのブログにお立ち寄りの方はお気付きだろう。実は私には超稀曲である。先日の銕仙会も鑑賞しないで帰ったのだが(仕事さっ<涙)、とにかく縁がない。実はこのブログ(その前の日記時代も含め)で、初めてこの曲名を記すほどだ。 能の次の狂言は大蔵流山本家の「素袍落」。東次郎さんがすごい!能の会でここまで見させていただいていいのですか?というくらいすごかった。酒の匂いが席まで漂いそうというか、一緒に酒が飲みたくて喉が鳴るというか。 「班女」のおシテさんや「紅葉狩」も楽しみだったのだが、校務のため狂言後の休憩で能楽堂を出る。返す返すも残念。自分のコンディションがどうでも、舞台が良いと眠くならないということを再確認したことを付記しておく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.13 01:27:25
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