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カテゴリ:Career&Job
昨年末に新幹線の中でいきなり切れたパールのネックレス。パール自体は拾ってあったのだが修理をしていなかった。
来月そのパールの出番ができたので、以前一家でお世話になっていた宝石屋さん(といっても大したものを買っているわけではありません)に連絡。早速来てくれた。 その方はパールが専門の某大手宝飾会社から17年前に独立。有限会社を立ち上げ個人のお客さんを相手にしている。我が家は父の職場の奥様方のネットワークを通じて紹介されて時々家に来て貰うようになった。それが15年前ほどのこと。 とてもハンサムで人当たりの良い若者だった。さぞ奥様方には人気があったことだろう。うちでも母は彼のことを「K君」と呼ぶ。 K氏の人気があったのは、ジュエリーを見る眼が確かなこと。できるだけ良いものをできるだけ安くお客様に提供する。それから、お客さんの分相応のものをきちんとすすめてくれる。 私も、いくつか揃えた一生ものを言われるジュエリーは彼にお願いしたし、ファッションリングなどもいくつか買った。 そんなK氏と最後にお会いしたのは10年以上前。外資系銀行から人事コンサル会社に転職し給与がダウン。ジュエリーなんて買う余裕がなくなったから。 今回は10年ぶりの再会となったわけだが、さすがにK氏も貫禄が出ていた。しかし、柔らかい物腰はそのままで、宝石を見る眼は相変わらず鋭い。この際あれこれお願いしてしまおうと、立て詰めのリングのリフォームやらゴマ粒ぐらいの大きさのダイヤが一個取れちゃったリングの修理やらを依頼。 起業家としての先輩であるK氏は今も1人で会社をやっているとか。地道にひとつひとつの仕事を丁寧にやっている。PRも特になく紹介だけで1都5県にかなりの数のお客さんがいて、毎日車で走り回っているそうな。 K氏は特に高額なものを買うわけでもない私たち母娘をとても大切にしてくれる。他のお客さんにはジュエリーを貸金庫に預けている人も多いらしいが(どんなジュエリーなんだろう)。そんなK氏に誰しもが絶大な信頼を置いている。 母が席を外したときに、「じぇらーとさん、以前よりキレイになりましたね」と言われ、「わーい!」だ。あの頃よりかなり歳とったのにねー。リップサービスの一環なので真偽のほどは別として、こういうことを、ちゃんと母がいないところで言うのは母に対する気遣いなんだなとも思った。どのお客さんもほんのわずかでも嫌な気持ちにしてはならない。細やかな心遣いだ。別にうちの母はそんなことを聞いても何とも思わないが、気になさる方もあるだろう。 いろいろな有名ブランドのジュエリーについての意見を聞いたり、持ってきてくれた商品などを試しづけさせてもらい母とともに楽しんだ。 1人1人のお客様を大切にし、好きな仕事を地道に続けている先輩を見て勉強になった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/10/11 09:03:23 AM
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