カテゴリ:小説
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さようなら 【第六話/白きはくちょう座】 宇田海はスバルとの会話を終え、部屋へと戻そうとしていた 「ん?やぁ、宇田海!」 天地さんだ 宇田海がいないから探していたのだろう 「天地さん?!どうして部屋の前に…まさか設計図を!」 「いや…部屋には入ってないよ」 「どいてください!…はぁ…よかった…」 「だから何もしてないって…」 「絶対、誰もこの部屋に入れないでくださいね!」 バタンッ…と強くドアをしめた 天地は宇田海の上司である… でも、信用なんてできなかった 「…宇田海…宇田海!」 もう一度大きな声で呼んだ 宇田海はソロッとドアを開けた… 「なんですか…?」 「僕とブラザーを組まないか?」 「え…」 「昔、上司に裏切られたんだろ?僕は君を裏切ったりはしない… だから君とブラザーバンドを結びたい」 「本当…ですか?」 「当たり前じゃないか!」 「(この人は嘘をつかない…この人なら信じれるかもしれない…)」 そして…天地と宇田海はブラザーバンドを結んだ この人なら信用できる… そう、心の中で何回も呟いていた その頃、スバル1人残して、ルナ達は宇宙に関するいろいろな装置を見て回っていた 「おいおい、楽しそうだなあいつら」 「そうだね…はぁ…静かに1人で見たかったのに」 「まぁそう言うなよ、色々見て回ろうぜ」 「そうだね」 スバルはルナ達との中には入らず 1人で行動していた… 「おーい宇田海!休憩するか?コーヒー入れてきたんだが…あれ?」 返事がない 天地は、ドアをあけて中へと入った… 「これはすごい…」 部屋の中は宇田海の発明品だらけだった どれもこれも…天地が腰を抜かすほどの発明品… 「天地さん?どうして部屋に…!あ…!フライングジャケットの設計図が…」 「?!…違う!僕はコーヒーを持ってきただけだ!」 「嘘だ!…僕の発明を盗むんですね…この…裏切り者!」 ブチッ 「ブラザーを切ったのか…」 宇田海は頭を抱え、床にひざをつけた 「あぁダメだ…もう誰も信用できない!うわぁぁ!」 「そう…裏切りこそが世界の本質さ」 青い電波… 白い羽… 宇田海の目の前に現れたのは、はくちょう座のFM星人キグナスだった 「宇田海?!」 「この世界は裏切りこそが全てなんだ…」 「そうだ、僕と電波変換して、全世界の人間を見返してやるんだ」 「やめろ宇田海!」 青い光に包まれた宇田海… その光が消えた時には、すでに宇田海はキグナス・ウィングへと姿を変えていた 「フフフ…」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.12.22 04:18:13
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