第101回「鉄塔萌え。小岩上空花総線鉄塔建て替えと家族の成長。」 コイワタイムズ【150号】http://koiwatimes.com/4140-entry.html
世の中には、様々なものに萌える人がいる。
工場だったり、暗渠だったり、団地だったりと様々だ。
そこに見え隠れするのは、昭和高度成長期の営みなのかもしれない。
鉄塔が気になったのはいつごろだろう。
サルマルヒデキさんのブログ「毎日送電線」を見て1号鉄塔を探す楽しみがあることを知った。
小岩上空を通過する送電線は、小松川線と花総線の2系統がある。
花総線の鉄塔は大正時代に建てられたものだ。
花総線とは、花畑変電所(足立制御所))から下総変電所(東京電力船橋センター)に至る。
花総線46号建て替え工事風景 「入学式に向かう着飾ったお母さんの後をついていく娘」
先日、花総線43号の建て替え工事が行われていた。
シートカバーを付けた鉄塔が、おめかししたお母さんのようだった。
今度は、花総線39号の建て替え工事が始まった。
大正12年10月に建てられた鉄塔が老朽化のため建て替えられる。
鉄塔や街が変わる中で家族も成長していく。
東京スカイツリーが建設中のとき、子供といっしょに建設写真を撮っておけばよかった。
建て替えられた花総線46号。明らかに外見の様子は、大正期の味のある形状と異なる。
これから花総線は場所によって建て替え工事が進行していく。
鉄塔が建て替えられる中で、子供たちも成長していく。
小岩で世界を体験しよう(日本も含む)第1回~第117回 コイワタイムズ連載
「山も積もればチリとなる」岩崎貴宏
http://snapshot.tokyo/_ct/16858615
鉄塔のような巨大構造物を髪の毛などを使って極小サイズで再現する《アウト・オブ・ディスオーダー》、歴史的な建築を実像と水面に映る虚像を融合させた《リフレクション・モデル》などで国内外から評価が高いアーティスト岩崎貴宏。岩崎の国内初となる個展「山も積もればチリとなる」が3月に黒部市美術館で開催され、7月からは『埃(10-10)と刹那(10-18)』とタイトルを改め、小山市立車屋美術館で開催中だ。
以下、元原稿。これを削って400字に縮める。
世の中には、様々なものに‘萌え’る人がいる。
工場だったり、暗渠だったり、団地だったりと様々だ。
そこに見え隠れするのは、昭和高度成長期の先人の営みなのかもしれない。
街はどんどん変化する。
新しい家が建ち、新しい人が育ち、生活スタイルが変化する。
鉄塔が気になったのはいつごろだろう。
ネットの鉄塔写真サイトで、立ち並ぶ鉄塔写真に親子の会話のようなものをつけたものを見たときから鉄塔の見方が変わった。
そして、サルマルヒデキさんのブログ「毎日送電線」や書籍「東京鉄塔」を見て1号鉄塔にたどる楽しみをがあることを知った。
東京スカイツリーが建設中に、子供も成長していたが、今にして思えば、建設中のスカイツリーといっしょに写真を撮っておけばよかった。
鉄塔には、様々な形があり、建てられた時期も大正時代などありかなり古いものがある。
そんな住所が小岩が付くエリア上空を通過する送電線は、小松川線と花総線の2系統がある。
花総線の鉄塔は大正時代に建てられたものだ。
昭和や平成世代とは年季が違う。
まだまだ、初心者だが、送電線にも電圧の違いがあり、様々な歴史を読み取れる。
花総線とは、花畑変電所(足立制御所))から下総変電所(東京電力船橋センター)までつながっている。
一般に電気は、発電所→昇圧変電所→送電路→中間変電所→配電変電所→配電線→柱上変圧器→家庭となる。
水力、火力、原子力で作られた電気が、加工され家庭に届く。
そして小岩上空を通過している送電線には、6600Vの電気が流れている。
先日、花総線43号の建て替え工事が行われていた。
シートカバーを付けた鉄塔が、卒業式に向かうお母さんのように見えた。
今度は、花総線39号の建て替え工事が始まった。
大正12年10月に建てられた鉄塔が老朽化のため建て替えられる。
そして高さも高くなる。
小岩の街の鉄塔が建て替えられ、新しい建物が建って行く。
街が変わる中で家族も成長していく。