スキーへ行った。
水上高原スキーリゾートである。
子供にスキーを経験させるためにと妻が準備をした。
お父さんは、滑りもの全般が苦手である。妻は得意である。
初日、子供は体験スクールに参加し、二日目はスキーリフトを使い家族で滑った。
長男海くんは、慎重派で、ゆっくり滑っていく。
空くんは、体が柔らかく、どんな斜面でも足を大きく開いてボーゲンスタイルでゆっくり滑る。
幸い水上高原スキーリゾートは、積雪20センチで、可動リフトが2本のみで、家族連れが中心で、適度に空いていた。
初級コースを他人を気にせずゆっくりと滑れる。
初日は、先生の指導の様子を見ていた。
先生は、ほとんど、斜面を後ろ向きで滑り、子供たちを引率している。
動画を撮って後で見ると、先生の板は、後ろ向きながら微妙な角度、向き調整がされて斜面を滑っている。
その感覚を自分もできるようになりたい。
だが、実際やってみると、体や足が固い。
かすかな板の調節をするしなやかさがない。瞬時の重心移動も必要だ。
そんな慣れない体の動かし方に、体が悲鳴を上げる。
傾斜では、重さで、お父さんは子供よりスピードが出てしまう。
しかもボーゲンがうまくできない。止まれない。
そんな、ヘタレお父さんスキーである。
可動リフトが2本で、初級斜面のみオープンしていたので、子供の初体験にはちょうどよかったと思う。(苦手お父さんにも。)
スキーを滑り、足をねじり、ボーゲンを作ることで、足がキリキリと痛む。
そして、全身が熱くなる。
滑るとは、体をねじり、バランスを取るコントロールの継続である。
体幹を動かす感覚が出る。
緩やかな斜面でいいから、繰り返し、ボーゲンをやり、微妙な体と板さばきを覚えて、楽にスキーができるようになりたいと感じた。
なにより、スキーは、体にいいと感じた。
山の澄んだ空気を沢山吸い込み、体を動かしている。
冷たいはずの空気も体から発散する熱で中和し心地よくなる。
そして、目の前の斜面を滑らないとホテルに戻れないという目標設定もされ、いやがおうでも体を動かす。
辛いからやっぱやめる、とはならない。
(今回のことで、運動不足のお父さんをゲレンデに引き連り出すとなにが起きるかを説明できるし、これから、運動不足の太っちょのお父さんをスキーに連れ出すアドバイスができると思う。)
積雪20センチではスキー場経営も大変である。
夕方、夜間、朝に雪を運び敷く作業もされている。
スキー場オープンの看板を維持し、営業存続をかけた戦いである。
20センチでも滑れるだけよかった。
スキーサイトを確認するとオープンできないスキー場も沢山ある。
暖冬の影響は、二酸化炭素なのか、エルニーニョなのか、地球の歯車のズレをこんな形で確認できる。
今年は、記録的な暖冬になっている。
このままスキーができなくなったらどうしようか。
こんな体が痛くなるけどやりたくなる冷たい空気が気持ちいいスポーツ体験は貴重である。
帰宅後、翌日の通勤電車の中では、足をひねったり、重心を瞬時に移す練習をしてしまった。
水上高原ホテル200 スキーと温泉の楽しさ スキーは日本の遺産