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カテゴリ:からだ
私の左腕には数ヶ所、生まれつきの痣がある。腕を少し捻らないと自分では見えないので、あまり気にしたことはない。他人に指摘されたことも一度しかなかった。最近までは。17か18ぐらいの頃、バイト先のコーヒー屋の客に「あらー、腕が痣だらけでかわいそうねえ」と言われて、自分ではちっともかわいそうだと思っていなかったのでショックを受けた。でも本当にその一度だけだったのよ。
ところがこの2ヶ月ぐらいの間、信じられないぐらい頻繁に、痣のことを指摘されるのだ。それはもういろんな人たちから。べつに痣が濃くなったわけでもない。腕が出る服を着ているのも、今年の夏に限ったことじゃない。なのにこの夏、突然だ。みんなして「どうしたのそれ?痛そう」と言い出したのだ。その度私はバカみたいに、怪我じゃなくて生まれつきなので痛くはない旨説明する。あまりに頻繁なのでイライラしてくる。そして少しずつ、自分もしかしてかわいそうなのかも、この痣かなり目立つのかも醜いのかも、という気になってくる。 24年間いっしょに過ごしてきたのにぜーんぜん存在感のなかった痣が、この夏なぜかデビュー。という感じ。これ何か意味あるんですかねー。あまりの変化に、意味があるとしか思えないのだけど、どんな意味なのかさっぱり分からないのが惜しいところ。ちなみに残念ながら、鳥の形をしているとか星の形をしているとかいうことはありません。ごくふつうのあざ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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