ふ た こ ぶ

家で、あるいはカラオケボックスで
電気を消して目をつぶって、声を出す。

何も考えず、出したいままに
高い声、低い声・・・好きなように出し続けていると
時々びっくりするようなメロディーが生まれる。

「わっ何これ！どこの民族の歌！？」と
自分で歌っておいてびっくりしてしまうような
明らかに自分の頭が作ったのではないメロディー。

録音しているわけでもなく、
その後も数十分、時には何時間も歌い続けているので
その素晴らしいメロディーはいつも忘れてしまうのだけど。

ここのところ続けている、この「声を出す時間」はほんとに不思議。
まったく頭が空っぽになって、ただただ私の魂だけが
音になってバイブレーションになって、ぐるぐる回って広がっていく。

声は歌になるだけでなく、
見えない誰かに語りかけるような短い叫びを繰り返したり
やさしく赤子を撫でるような声をしばらく転がし続けたり。
手拍子をしながら踊っていることもある。
聞いたこともない外国語のような、宇宙語のような言葉がどんどん出てきたりも。

怪しい。たぶん傍目にはかなり怪しい。
でも何時間やっても飽きない。疲れない。
それどころかどんどん元気になって、幸せになってしまう。
こんなに楽しいことをやらずに今まで生きてきたなんて、という感じ。

どういう風に転がっていくのか、まだ自分でも分からないけど
私はこれからこの不思議な声の時間を、ボイスヒーリングとして形にしようと思ってます。

私が私そのまんまで純粋に楽しくいられる方法をやっと見つけたから、
これを誰かと共有して、その人のそのまんまが出てくるお手伝いができたら嬉しい。
今はただひたすら、掘り下げてみようという段階。

正直、不安は色々とあるのだけどねー。
これが本当に人に受け入れられるのだろうか、とか。
考えちゃうときりがないんだけど、そこは考えないで
とにかくやってみるしかないんだろうね。

実は以前通った整体の講座で習ったことが、今更になってびんびん響くのです。
「頭をからっぽにして」
「ただただ相手のいのちを感じながら」
「自分が気持ちいいように触る」

これは多分、整体じゃなくても、声に関しても同じだなーって。
あの時整体を習ったことは無駄じゃなかった、ここにつながってたんだ、
と今は思うわけです。