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第11チャクラ New! mamadocterさん

2008.12.27
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すっかり「過食嘔吐なし」が当たり前になった今日この頃。
でも時々、どうしようもない過食衝動に襲われて
「あー、今日はダメかも・・・」と思うことがある。
今日もそうだった。

そういう時は、しばし悶々と葛藤した後
「もういいや、吐いちゃうことにして思いっきり食お♪」
とあっさり過食モードにスイッチを切り替え
頭をからっぽにして食べ放題するのであるが、
満足するまで食べたあたりでふと、我に返る。
「あれ?なんか別に吐かなくていいかも?」

何だかねー、お腹いっぱいでほんわかいい気分なんだよね。
こんなに食っちゃってマズイんじゃ、という恐怖もありつつ
いいじゃんいいじゃん大丈夫だよ、の声の方が大きい。

今日もかなりイジイジと葛藤したのち過食に走り、
でも過食とか言っても冷静に考えれば全然大した量でなく
ただ自分の中の「今日は胃もたれしてたから食べるのは控えねば」
という理性の判断から逸脱していただけだった、ということに気付いて
なーんだ、と思った。

確かに胃はもたれていた。
頭で考えれば食べる量はごく少量に、内容も消化の良いものに、
した方がいいんだろうけどさ。
そういう「理性の判断」こそが今まで私を抑えつけていたんじゃない?
そういうの、もういいんじゃない?

過食症がピークだった頃、確かに私の食べる量は度を越えていて
一食で米5合だとか、業務用ゼリーの素一袋とか、いかにも病んでる感じだった。
でも今の私の「過食」は、どんなに頑張ってもせいぜい米大盛り2杯とか。
今日なんか普通に米1杯、おかずも肉ばっかりだったけど普通、デザート少々。
えーと、何だ、これって普通じゃんね?
過食するつもりで食べて、結局普通。

だんだん分かってきた。
「えーいもう過食してやる!」とヤケになって理性の判断をすっ飛ばし
好きなものを好きなだけ食べている時の、その食べ方こそが
私の本当の食欲、本来の食欲なんじゃないだろか。

確かに食べ方は勢いが良くて若干ケダモノっぽいし
肉ばっかりだったり甘いものばっかりだったり水分はガボガボ一気飲みだったり
カラダに優しくはなさそうだが
私はきっと、そういう「理想的でない自分」を、長いこと抑えつけて
切り離して、存在しないことにしようとしていた。
吐いて「なかったこと」にしようとしていた。

ある程度バランスの取れたメニューを、いわゆる「人並み」から逸脱しない量で
ゆっくり穏やかにオホホホと笑顔で食べ、
食後は胃もたれもなくスッキリ爽快腹八分!
そんな時だけ自分を「よろしい」と認めてあげることができた。
そうでない時は証拠隠滅!ナシナシ!と潰してきたのだ。
太った自分を毛嫌いして、必死にダイエットを始めた小学生時代からずっと。

あのさー
人間なんだからさー
食いすぎる時もあるよねー?

だいたい、太ってたのは昔の話。
今の私は、別に問題になるほど太ってないし、
ちょっと食べ過ぎたぐらいでいきなり山みたいに巨大化しちゃうわけじゃないよ?
(半ば自分に言い聞かせ中)

肉ばっかり食べたら体に悪いとか
甘いものも体に悪いとか
苦しいほど食べ過ぎるのは良くないとか
そういうのって「ごもっとも」だけど
ずっとそれに縛られてきたけど
そんなの、どーでもよくね?

小学校時代、私の理性がそうやって私の食欲を縛り始めた頃から
私の「体」はずっと反抗の叫びを上げていたんだと思う。
「嫌だ!私は私の食べたいものを食べたい!」
でも私の理性はそれを無視した。
どうにかコントロールしようとして、頑張って頑張って
結局敗れて、なったのが「過食症」。
病気になっちゃった、と言うと悲しい事態のようだけど。

体にしてみれば、勝利だったんだねー。
私のせいめいりょく、理性になんか負けなかったんだ。
それでも私は吐いてまで、それを抑えつけようとして。

過食は悪じゃなかった、と今やっと本当に分かった気がする。
私はずっと自分の食欲が「正常」になることを願っていたけど
本当に必要だったのは「正常」から大いに逸脱することもある自分、
良い時もあれば悪い時もある自分の、その「悪い」と思っている部分を
逃げずにがっちり受け止める、その覚悟だったんだなあ。

まだまだ私の理性はしぶといので
最初から「何でも食っちゃお♪」と強気になれる日ばかりではなく
「えーいもう過食じゃ過食じゃ~」とやけくそスイッチを入れないと
自分を解放しきれないこともあったりするのだけど
なんならこれから毎日過食だっていいじゃんか。

いわゆるヘルシーなものが好物で、そんなんばっかり食べてる人
というのが昔から羨ましくてたまらなかったけど
(あ、努力じゃなくて天然でそういう好みの人ね)
私は私。肉好きだし~
甘いもん好きだし~
超デブっぽいこってりフード大好きだし~

変にさ、そういう欲求をイカンと思い続けてたから
逆にそういうものばっかり欲していたのかもしれなくて
もしかして好きなだけ食べて食べて満足したら
何気に意外とヘルシーな好みに移行することだってあるかもよ!?

って、今までだって好きなものを好きなだけ食べて生きてきたのだけど
「吐いてた」からね。ここ重要。
どれだけ食べても、吐いている限り(たとえ吐き損ねて偶然消化してしまったとしても)
私自身が「これは吐かなきゃいけないもの。吸収しちゃいけないもの」と
思いながら食べている限り、体は決して満足に吸収することはできなかったと思う。

私自身が覚悟を決めて、食べたものをがっちり受け止め
「あーおいしかった、シアワセ」と納得して初めて、本当にそれを
「食べた」ということになるんじゃないかな。

私はずっと、こってりデブでファットな食べ物を
食べているようで食べてなかったも同然なんだ、多分、多分ね。

今、おそらく体は、子供の頃以来求めてやまなかったデブフードたちを
歓喜の声を上げてウキウキ吸収中なのだと思います。
最近なんだか肌ツヤもうんこの通りもいいぜ。むふ。
若干デブったけど!

モモが生まれる前、一年間過食が治っていた時期もあったけれど
その時も「何でも好きなものを食べている」ようでいて、
(実際揚げ物でも甘いものでも何でも食べていたけど)
どこかで「もうその辺にしとけば?」「これぐらいが常識の範囲でしょ」
という小さな小さな理性の声が私を縛っていた。
それはほんとに微かな声で、私自身気付いてすらいなかったけど。

だから、完治はしなかったんだな、と思う。
だから再発したんだな、と。
まだ私は私の全てを受け入れることができていなかった。
表面的には、普通っぽい食生活を送っていたけどね。

あの時、モモが生まれてストレスでいっぱいになって
「うぉ~!もうダメだ過食してやる~!」となった時
私はそんな自分を許せなかったんだよね。
だからまた吐き始めてしまった。
そして元の泥沼に。

「過食している」時、
つまり自分でダメだと思う食べ方をしている時、
後で吐いて「なかったことにする」つもりの時、
私は心ここにあらずの、魂が体から抜けてしまったような状態で
感情も希薄で行動力も全くない「もぬけの殻」だった。
私は自分で許せない状態である自分から、全力で逃げていたのだと思う。

最近「過食している」時、
やけくそで好き放題詰め込んでいる時、
不思議と以前とは違い、地に足がついている。
ある意味多重人格のようだった私が、統合されてきたような。
いい樹音とわるい樹音が、ひとりの人になってきたような。

食べることだけでなくて、
その他の感情面でもね。
夫や子供にキレて八つ当たりしても、予定通りの行動が取れなくてイライラしても
そんな自分に反省したり後悔したり悩んだり、ということがあまりない。
キレたりする自分を問題だと思わなくなったというか。

ああ、私は今までどれだけ「いい自分」だけでいようとしてたんだろう。





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最終更新日  2008.12.28 00:39:12
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