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2017.05.02
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子供の頃に「意地汚い」と言われたことを、私は多分すごく引きずっていたんだと思う。

それだけじゃない、他にもいろんな小さな出来事や、世の中に満ち満ちる無言のメッセージから、いつの間にか「欲は汚いもの」「貪欲さは恥ずかしいもの」と思い込んでいたように思う。

7年だか、8年だか前、ヒーラーさんに「セクシャリティを癒しなさい」「性器にヒーリングしなさい」と言われ、何のこっちゃ、私のセクシャリティに傷なんか見当たらないけど、と思いながらそれでも素直に何の気なしに性器にヒーリングをしたら

体の底から「死んでしまえばいい、死んでしまえばいい、死んでしまえばいい」というたくさんの声とともに、真っ黒いドロドロの自己嫌悪、恥ずかしさ、自分は汚いという感覚が本当にマグマのように噴き出してきて

私は泣き、叫び、転げまわり、布団を叩いて、でもその嵐が過ぎ去るとすっかり体の中が透明になっていて

ずっと長いこと大嫌いだった自分が、好きになってしまった。そのたった一回のセルフヒーリングで。

ずっと自分は真っ黒でドロドロして汚れていると感じていた。でもそれが、透明な水の中にキラキラした金色の細かい細かいラメが入っているような、そんな体感に変わっていた。

それは私そのもの、全体の体感であると同時に「私の性エネルギー」の感覚でもあって

つまり私は私のいのちの根源である性のエネルギーを美しいと思えるようになったことで、私自身の存在を美しいと思えるようになった。という、あの体験は本当に劇的なものだったのだけど

あれから随分遅れて、私は私の「食べることへの貪欲さ」もいつの間にか許せていることを、最近噛み締めている。

意地汚いと思って嫌った、隠そうとしたはずの私の貪欲は、気付いたら執拗に私においしいものを作らせ、どうやら人様を喜ばせる力になっていた。

あんなに食べて吐いて、食べて吐いて、食べることと折り合いのつかなかった長い年月を経て

最初から、ギフトだったのだ。本当は。

隠しておきたかった、汚いと思っていた、許せなかった私の強い力たち。

血なまぐさい、ほかほか湯気の出るようなせいめいりょくが、今は喜んでそのまま世界に放たれている。

私のたべものを喜んでくれる人たち、ありがとう。あなたたちが私の癒しでした。与えさせていただくことで、それ以上のものを受け取る毎日だったのだと思う。





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最終更新日  2017.05.02 05:04:15
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