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カテゴリ:旅行
--------続き-----
11月9日 朝、6時にお風呂へ行きました。 もう6足のスリッパがありました。 湯船の窓際に、4人の女がこっち向きに並んで浸かっていました。外の景色を見ないのなら、窓際へ行かなくていいのに。ほかの人の思惑など全然気にしない人たちです。女たちの頭越しに外を見ましたが、朝日のない方角です。一人、後から来た人は、壁に向かって浸かり、謝っているみたいにアタマを下げました。こういうポーズでお風呂に浸かっている人は、よく見ます。目をつむっているのです。家のお風呂でもそうだと思います。よっぽど反省しなければならないことがあるに違いありません。 窓際に並んだ人たちは、一緒にぞろぞろ上がっていきました。私は湯船の底を手で這って、窓の方へ移動しました。あら? 橋を向こうへ渡って行くおじさんが一人いました。向こう側に住んでいる人なのでしょうか? 此処から見えないところに家が幾つかあるのでしょうか? 橋を渡り終えたおじさんは、そこでじっと立っていました。グレーのフード付き上着を着ています。手には何も持っていません。なにしてるのかなあ。 暫くすると、おじさんはくるりと向きを変えて、橋を戻って来ました。 昨日、外向きにボインばぁが4人並んでいた時も橋を渡っていた、ということは……? アンケート用紙に、「暑い暑い」と書きました。ここへ書き忘れましたけど、室内温度調節器はないのです。布団は被らず、浴衣の上へ着る袖なし羽織をお腹に掛けて寝ていました。3時ごろ起きた時、窓の戸を20センチほど開けて置いて、布団の端っこをお腹に乗せました。 朝食は7時半から9時までのヴァイキングでした。7時半には、女性は大方服を着て食堂に集まっていました。 午前中カラオケは無料なのですが、河口湖のそばと聞いてショータンは新聞も読まずに「出る」と言いました。9時前にチェックアウトして、河口湖町のホテルをカーナビにセットしました。普通のコースを選ぶと「10時間20分」と出ました。推奨コースで9時間。 「高速走らんと、無理やわ」 5年前までは家から伊豆山まででも走ったのに、鳥羽から山梨までが走れないと言うのです。そろそろ車旅行も危ないようです。 「高速走ったら、1万円以上掛かるぞ」 「でも7時間ぐらいで行ける」 距離優先にしました。「到着予定4時35分」です。今回の旅行は珍しく、ショータンが費用を出すことになっています。 「高速料金は私が持つから」 部屋の窓から行き交う漁船がよく見えました ----------続く------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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