DF50牽引ブルートレイン特急「富士」
1970(昭和45)年8月3日のこの日、最終的には鹿児島まで行き、宿泊しています。そして吉松から鹿児島へ向かう途中、隼人駅でDF50が牽く寝台特急「富士」を撮影しています。時間帯から考えると、東京へ向かう上り列車でしょう。 日豊本線はトンネルの多さと急勾配の連続で、九州ではいち早くディーゼル機関車が投入された線区です。551号機は1960(昭和35)年8月に新製され、大分運転所に配属された機関車の1輌です。「富士」のヘッドマークと、後ろに続く20系客車からは九州ブルトレが憧れの特急列車であった時代を思い起こさせてくれます。 四国・高松でテツの産湯を使い、その初日にDF50を撮影したわたくしには、この機関車が強烈なインパクトをもって刷り込まれています。今でもディーゼル機関車の中では上位に位置する「推し」の機関車です。それが憧れのブルートレインの牽引機として目の前に現れたのです。朝から数多くの記憶に残る出会いを重ねてきた1日の締めくくりにふさわしい瞬間となりました。 今回、肥薩線の沿線で偶然お会いした地元のベテランカメラマンさんに導かれて吉松駅を訪問したことは、はからずも半世紀以上前の自分を探す旅にもなりました。記憶の深いところに沈んでしまっている思い出がいろいろと浮かんできて、わたくしにとっては心ふるえる「センチメンタルジャーニー」になりました。キャプションが連日、長文になったのも、そういう理由からです。 さて、明日からは時計の針を一気に進めて「現在」の世界にもどりたいと思います。 今日6月19日は、理化学研究所創設の日、京都府開庁記念日、ベースボール記念日、朗読の日、桜桃(太宰治)忌、トークの日(毎月)だそうです。模型製作参考資料集L 西のDF50 詳細写真集