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カテゴリ:義憤
字数オーバーしてしまいました。きょうも馬鹿みたいに長くなってしまいました。ふぅ。
★★日本はなぜ借金大国になったか(マイケル・ハドソン)(づづき) …過去1世紀の間に、課税対象に最も適しているのは「不労増価分」、すなわち、社会の繁栄(あるいは単に通貨インフレ)に起因する土地や資産価値の増加分であるという考えが広まった。例えば、公共の交通機関や道路、電気、その他税金で実施される基盤整備によって、土地の不動産価値は一般に上昇する。税金を使ったおかげで値上がりした分の賃貸料を取り戻すには、通常固定資産税を徴収することによって、その増加分が国民に還元される。 不労増加分が最も課税に適しているんだね。それを聞いてほっとするよ。 しかし税金が徴収されなければ、税金を使ったことによって生まれた利益は不労所得投資家の手元に残る。そして不労所得者階級が強力になればなる程、政治家をうまく操って自分達の税金を削減させようとする。その結果、財政赤字と国家債務が増加するのである。 不労所得者階級って物々しい表現だが、要は金融・不動産つまりFIREによって政治家は抱きこまれているんだね。自民党だね。民主党はどうなんだい。そして、財政赤字と国家債務の増加は、不労所得者階級に税金を課さないから生じた現象だということなんだね。課さない主体は、財政当局だけじゃなくて、自民党政治家も含まれていたんだね。ほんとかい? 今回日本が他国と異なる点は、バブル経済のさなかに負債が増大した点にある。そしてこのバブルこそ、先例のない程の巨額な不労増価を意味している。 バブルは不労増加で、本当はここで税収を増大させなあかんかった。それをしなかっただけでなく、負債が増大したっていうのかい?そりゃ、なんでだい? バブル経済の真っただ中に国債残高が増加した原因を見つけるのはそれ程困難ではない。バブル経済は、不動産価格を一般家庭の手の届かないところまで押し上げたのに加え、不動産億万長者を生み出し、不労所得者の地位を不動のものにした。 FIRE分野の力が強力になると、その分野が1つの階級を形成し、自分達の利益が課税対象とならないようにするために、公共利益に反する活動をする。その一方で自分達の目的を支持させるよう政府の政策に影響を与える。その結果、不動産分野が従来支払っていた税金は他の分野に振り替えられる。こうなると、借金をしてでもさらに不動産を購入した方が儲かるようになり、不動産分野は借金だらけになっていくのである。そして不動産の所有者はこの借金状態を強調して、金融機関と共に、業界は多額の借金を抱えているので、もっと減税すべきだと主張するのである。さらに、不動産投機家はローンの利子分を課税所得から控除することが認められていたために、このプロセスにはさらに拍車がかかった。 なるほど、要するに借金をして不動産を購入するんだね。土地が投機の対象になったもんなぁ。ローンの利子分は所得控除受けれたし、いまも受けれるんだよね。政策が歪んでる一例ですな。そして結局、税務当局はバブル時に絶対取っておくべきだった税金を取れなかったと。過失の内容はそういうことだった…。 このような厄介な行動形式は、日本に限ったことではない。過去4,000年の文明化の歴史を通じて一貫して描かれてきた変遷の型である。しかし、日本の場合興味深いのは、バブルが繰り返されることがないよう増税を呼びかけるのではなく、逆にバブル崩壊を口実に、不動産や銀行の富に対して減税が叫ばれている点である。 まったくその通りです。なにもいうことはありません。勉強になります。高坂正堯の本で歴史上のバブルの事例を読んだ記憶があります。 最も裕福な不労所得者層が税金を逃れようとした結果、日本にほぼ慢性的な財政危機が生まれた。さらに、他の諸国の場合と同様に、既存の負債に対する金利も公的債務を増加させている。過去の負債に対する利払いが負担となって、結局毎年、財政赤字を生むことになる。国家が税収入、厳密には不労所得の富に課税をして歳出を賄わない限り、今回の累積債務から逃れることは難しい。問題は、税金を逃れようとするFIRE分野の既得権益の経済力に対抗するだけの政治権力を結集させる能力が一般国民にない点にある。その結果、政府は借金で金利を賄い、毎年国家債務を増加させていく。つまり、このことは、公債が指数関数的に複利で増加することを意味する。 富裕層が政治的に動いて税金逃れを合法的に行うので、国は借金漬けになっていくということですね。日本だけじゃないというのが悲しいですね。 米国の財政赤字を資金援助するために、日本がいかに借金を増加させたか…についてもコメントしていきたいところですが、疲れた。約束はできませんが、また来週かな。ちょっとは社労士の勉強もせなあかんし、こんなことばかりやってられんわなぁ。ほな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 27, 2007 12:03:18 AM
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