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カテゴリ:雑誌
年初に立てた誓いに従って、週刊東洋経済を毎週毎週買っているが、今週号はちと面白い。フィーチャー記事が「雇用漂流」。表紙にサブタイトルが走る。
曰く、激震!グッドウィル崩壊とリクルートの野望…派遣、パート、偽装労働、非正規ニッポン…偽装管理職…マクドナルド、コナカ…争議続々「管理職」とは名ばかり、人件費抑えるための昇進偽装…雇用…すき屋のアルバイトには残業代がない?店員が「請負業者」の不思議、「守られない」労働者たち…偽装請負松下電器、日亜化学…疲弊する現場から悲鳴、でも企業は責任を問われない… これが経済誌の表紙かという感じがしないでもないが、これらは僕の中では終わったテーマだ。だって、経済誌の表紙にこれだけ問題として挙げられるというのは、いよいよ時代のうねりが本格化し始めたことの現れであり、労働者がファイトバックして、失地回復の態勢をとり始めることこそが「正義」だと一般に認知されてきた証しだ。GDP年500兆円の50%つまり250兆円を占める個人消費が盛り上らないことには日本経済は脆弱なままだということだ。輸出産業による上げ潮路線なんてボトルネックがはっきりしすぎていて、生き馬の目を抜く国際社会で、格好の標的となるだけ。ナイーブな戦略であった。 東洋経済のいちばんの見どころは巻末のDataWatch(マーケット&マクロ主要指標最新データ一覧)だ。今週の主な予定とマーケット主要指標、日経株価、円ドル、円ユーロ、日本国債10年物、米国債10年物、NYダウ、原油、ゴールド等が一昨年、昨年の年平均、そして、半年前から月平均、そして1ヶ月前から毎日のデータが一覧になっている。たとえば、円ユーロは一昨年からほとんど動きがないのに対し、円ドルは一昨年は119円だったのが、110円を切っているのがわかる。 あと日本の主要指標がまだまだあるけど省略。日本以外では米国とユーロ圏の主要指標があって、最後に英独仏韓国中国インドロシアの実質GDP成長率が3年前からまとめられている。記事はともかくこのデータウォッチだけは今後もしっかり読んでいくことにする。今夜は米国貿易統計(昨年12月分)、独GDP(第4Q)の発表だ。 週刊東洋経済、なかなか気にいっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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