植草一秀はいう。日銀総裁のイスは、財務省の天下りの象徴だそうだ。国は、借金をインフレによってチャラにしたい。真の構造改革は、財務省にメスを入れることだという。植草は、財務省にいたこともあるので、彼らの体質もわかるんだろう。
日銀総裁人事についての補論
…日本における財務省の保持している権力は突出している。巨大な財政資金の配分を決定する予算編成権、国税調査権、租税政策に関する政策立案権、国有財産の管理および運用の権利、金融庁を通じての金融業界に対する支配権、為替市場への介入権、証券取引の監視権限、経済政策の実質的な決定権限など、国家権力の主要部分を財務省が集中して保持し、財務省はその権力の維持増大に努めている。
マスメディアに対しては、財務省が政府決定のニュースにおける最大のニュースソースであることを活用してマスメディアを従属させると同時に、公正取引委員会トップポストを握っていることを活用して、新聞等の再販価格維持決定権を材料に新聞メディアをも支配している。
政府と財務省は支配下にあるマスメディアを総動員して、日銀総裁人事が不同意となれば、「金融市場が混乱する」、「国際社会からの信用を失う」、「民主党が日銀総裁人事を政争の具にしている」のプロパガンダを流布し、露骨な世論操作を実行している…
神州の泉より、
背後にアメリカが?日銀の独立性について:日銀総裁選の奇々怪々も参考にしてください。