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カテゴリ:タブー
ようやくネットに繋がった。「ジャパンハンドラーズと国際金融情報」は副島隆彦の一番弟子が書くブログだ。いま副島氏の「恐慌前夜」がブレイクしているらしいが、副島氏の損な性格と比べるとこのお弟子さんはそつがない。やがて、大きく育っていくだろうと思う。
さて、ネットワークだが、仕事上のネットワークとプライベートのネットワークは違う。仕事上のネットワークは現金な付き合いだ。会社を引退すればそれで切れてしまう付き合いというのかなあ。 そうではなくて、若いときから互いを知っているプライベートなネットワークは仕事を離れても切れることのないネットワークだ。 グローバルエリートが一定の意思をもって互いに気脈を通じ合って、強欲と拝金の思想に取り付かれたようになって私益を追求している、というのはたぶん間違いだ。晴耕雨読じゃないけど、清貧をモットーにつつましく、かつ楽しく和気藹々と、ときどき集まって、過ぎ行く昔をなつかしむ、そんな集まりではないだろうか。金儲けの話はしないだろうね、プライベートの集まりでは。 仕事上のネットワークは違って、こっちはいかにして会社や団体、役所や大学など、帰属団体にいかにしてメリットをもたらすかが軸になってしまう。 なんか面白い勉強会みたいなのに参加してみるか、地域の自治会でもいいけど。ボランティアなんかでもいいかも知れない。 こういうことを考えながら、以下の文章を読んでみる。三極委員会やビルダーバーグがプライベートの和気藹々としたネットワークかというとちと違うような気がするね。 欲の皮の張った連中と付き合うのはしんどい。いくら仕事上の付き合いとはいえ、意味ないよね。社会になにがしかの貢献をする、価値をもたらすという社会的な意味があれば別だけど、多分、みなさん、この辺は押さえているはずだ。グローバルエリートのみなさんは。金に困っているわけでもないんだからね。違うかね。(まあ、例外はいるやろ、どこの世界でも) ただ、同じ人間であっても帰属団体の利益のために動くときに、社会的な意味という単純なことが忘れられてしまうんで、いろんな方面で困ったことになるわけです。 ところで、仕事上の付き合いといっても、実際の場面では、集まる動機がクリアでないことが多い。人間は社会的な存在だということは身にしみてわかっているつもりですが、ときにうんざりしてしまうこともある。そこは人によってキャラが違うということ。いろいろだ。 ネットワーク論が登場し、共謀論(陰謀論)の分野は新しい展開に来た (貼り付け開始) 私が『世界を動かす人脈』(講談社現代新書)を書いたのは、このような不毛な「世界の支配者はロックフェラー派か、ロスチャイルド派か」という論争に終止符を打つためでもある。 なぜこのような論争が不毛かというと、世界の支配層はネットワークで結びついているのである。「弱い繋がり」や「強い繋がり」といった程度の問題はあるものの、おおかた結びついている。結びつきのヴァリエーションが多いほどパワーやインフルエンスがある、ということだ。世界の情勢に対するコントロールも効く。(むろん、すべて効くわけではない) 『世界を動かす人脈』では、フランスのファッション業界から始まり、欧州統合の黒幕、ロスチャイルド、ロシアとつながり、アメリカのロックフェラー家、モルガン家、現在のプライヴェート・エクイティ・ファンド人脈から、最後にアジア人脈までを網羅した。 これらの人びとは、ネットワーク(人脈)によって繋がっており、人脈をつなぐ組織があり、それが会員制クラブとなっているわけである。 確かに依然としてロックフェラーやロスチャイルドを起点に物事を考えると整理しやすいので私もそのような書き方をすることがあるが、金融人脈としてはこの勢力は繋がっており、一般大衆とは別の利益共同体を築いている。地域によって影響力の濃淡はあるものの、みなスイスにお金を隠しているし、イギリス領のタックスヘイブンにもお金を隠している。財団を利用して税金を逃れる代わりに、「社会に還元」するというやり方を身につけている。 ただ、見ていると今はロスチャイルド家の一部にネオコンと結びついているケースが見られる。他方、ロックフェラーはアメリカの東部財閥と欧州のEU人脈と結びつき、マルチラテラルな外交とグローバリズムを推進していることは分かる。こういうことは個別の事件ごとにときどきメディアで報道されている。 だから、私は基本的に、「ネットワークで結びついた人たち」という観点で論じている。どのネットワークに属しているのか、という観点で読み解き、そのネットワークの属性と、その人物の過去の言動を前提に置いて、次に何が来るかを考えている。 海外の陰謀論は圧倒的にロスチャイルドが上部に来る、という考え方で、日本ではJCIEの繋がりもあって、ロックフェラーの存在感がある。 しかし、どっちが上かというのは、あまり論じてもしょうがないことである。血族の後継者の豊富さからいえば、ロスチャイルド家の方が陣容が厚い。 しかし、三極委員会にしてもビルダーバーグにしても、もはやロックフェラーだけの意志では動いていないし、ロスチャイルドだけの意思でも動かない。 その点で、デイヴィッド・ロスコフの「スーパークラス」のイメージで構わないと思う。世界の真実を実感で理解したければ、そのようなクラスに加入するしかない、ということである。 スモール・ワールドという観点が必要なのである。 (貼り付け終わり) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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