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カテゴリ:闘魂
馬の骨ブログさんの記事より、納得記事。民間だって、意識の高い(?)連中は平気でするけどね。いくら奇麗事を並べても下界では日常茶飯事なのだ。問題は、高潔であるべき、というのは、国民の民主的な目の届かない、そもそも血税で飯を食っているはずの高級官僚まで、下品の部類なこと。三国志とか小説でも読むかって気分だ。権力のあるところは必ず腐敗する。腐敗した権力が裁量をフル活用して国民に牙を向けてくる。飼い主であるはずの国民の意識が江戸時代そして明治時代の意識のままだから、彼らが矯正されるはずがない。奉仕の精神などと無縁で、ひたすら自己保身のことしか考えていない。弊社にも天下りが来ているが、つけ入られる方にも問題があるなどと考えてしまうのが、地を這う民間人の悲しい性である。天上人は、自由を謳歌し、下人は、奴隷さながらの煉獄を味わう。無情である。
佐藤優:官僚のメディア対策
(貼り付け開始) 掲載されてから少し時間が経ってしまいましたが、以下は「封印された高橋洋一証言」の抜粋です。
現代プレミア×gooニュース
このなかで、官僚がどのようにメディアをコントロールしているか書かれています。以前、佐藤氏は講演で同じようなことを話していました。
『外務省ハレンチ物語』に書いた国会議員に対するアテンドについて筆者が説明し、外務官僚がどれほど「怖いこと」に手を染めているかを話題にしたときのことだ。高橋氏が、ちょっと驚きの証言をした。「実は私にもその種の経験がある」と語ったのだ。その経験とは、海外での「アテンド」。外務省の職員は政治家や他省庁の幹部などを、海外で接遇する機会が多い。そしてそれは、弱みを握る大いなるチャンスなのである。
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佐藤 そのアテンドがくせもので、いかがわしい場所に連れて行ったりする。それで翌日、「先生、昨夜はハッスルされましたねえ」と意味ありげに微笑むわけです。政治家や他省庁の連中をどこに連れて行ったかという、A4判の便宜供与報告書があって、大臣官房総務課がそれを一括管理してます。もちろん財務省の役人のもありますよ。
高橋 金額が自由に書き込める白紙の領収書ですね。
佐藤 こんな話もあります。あるロシアスクールの先輩が記者と一緒に韓国に行ったとき、女性がニワトリの卵を産むショーをやっている、かなりいかがわしいクラブに案内した。そこでみんなで記念撮影をする。先輩曰く、「その写真が役に立つ」と。写真を撮られたことが、記者にとっては弱みになるわけです。やはり外務省はまともな組織じゃないですよね。 (貼り付け終わり)
こうやってストレートに書いてくれると聞き知っている断片的な事実が編みなおされて、正しいポジショニングを与えられ、正しく理解される。しようがないね、これが現実なんだけど、別に生命を奪う訳じゃないし、荒っぽいやり方ではない、というなぐさめがよぎる。ただし、身体・生命に対する罪ほどではないが、財産罪も結構重く処罰されるんだよね。繰り返すが、許認可を武器にして、民間にサーブさせる感覚は明治以来の伝統だと思う。そういう意味では、戦前戦後は連続している。こういう調子だから、国益に無頓着になって、外圧を利用しようなんていうモラルハザードを引き起す連中が出て来るわけだ。支配層って言葉は好きじゃないが、実質的に支配的な立場にあるので使うけど、いつも言っているように、国民ではなく、米国の方を見て仕事をしているのが、いまの日本の支配層だから、ほんとしようがない。こんどの選挙で売国者をいっそうできるよう傾聴しておこう。 以下、佐藤と高橋の対談を追加で引用。ソースを再掲しておきますと、佐藤優「深層レポート」-封印された高橋洋一(元内閣参事官、東洋大学教授)証言 官僚無能論と窃盗事件-です。 (貼り付け開始) 佐藤 こんな話もあります。あるロシアスクールの先輩が記者と一緒に韓国に行ったとき、女性がニワトリの卵を産むショーをやっている、かなりいかがわしいクラブに案内した。そこでみんなで記念撮影をする。先輩曰く、「その写真が役に立つ」と。写真を撮られたことが、記者にとっては弱みになるわけです。やはり外務省はまともな組織じゃないですよね。 高橋 外務省は特におカネが使える役所だからね。 佐藤 人間を根源的に信用していないから、「暴力装置的なもので脅し上げるしかない」という発想がありますね、あの人たちには。 高橋 暴力装置と言えば、財務省の場合は税金ですね。最後の最後には税金で脅し上げる。税金にはみんな弱くて、そこを握ればゲームオーバーですよ。脱税事件は国税、地検、警察が一体になってやりますから、戦っても勝ち目はない。どんな政治家でもやられる。外務省は下半身の証拠を握るのかもしれないけど、財務省は税金で押さえちゃうわけです。私も財務省批判をしているから、親類縁者までみんな厳しくチェックされて結構大変ですよ。 *** この最後の発言は重要だ。高橋氏は、自分がどう見られているかをよくわかっていたし、身辺についても十二分に注意していた。自分が所属していた官僚組織の怖さを身をもって知っていた。これほど慎重な高橋氏が、窃盗事件をなぜ起こしたのか。筆者にはその動機がどうしても腹にストンと落ちないのである。 既に述べたように、高橋氏は埋蔵金を表に出すことによって、結果的に財務官僚の能力問題に疑問を投げかけた。これが財務省にとって本当のタブーだった。実は外務省にも、絶対に触れてほしくないタブーがいくつかある。能力については、外務官僚の語学力が低いということだ。それとは別に外務官僚だけがもつ「第二給与(在外手当)」の問題だ。これが外務官僚の巨額蓄財の原資になっている。 *** 佐藤 外務省の本俸は、他の役所と同様に人事院が決めています。でも在外手当は人事院ではないんですよ。 高橋 ああ、在外公館の給与の話ね。 佐藤 いくら出すかは外務人事審議会が決めている。外務公務員法に基づいて設置されている審議会で、独立した機関という建前だけど、以前は外務省の事務次官経験者もメンバーだった。世間の目が厳しくなったのでいまは入れていませんが、依然として外務省が選んだ内輪の関係者だけでやっている。完全なお手盛りで、外務官僚の第二給与になっています。たとえばロシア大使館の50歳の公使の1ヵ月の在外手当はいくらだと思います? ちなみに統計上ではロシアの給与所得者の1ヵ月の平均給与は3万円ぐらいです。 高橋 ちょっと想像がつかないな。 佐藤 配偶者手当などを含めれば月80万円になります。 高橋 年間1000万円くらいか。 佐藤 ただし、これとは別に住居手当が毎月100万円程度つく。こうした手当の金額を決める基礎データは何かといったら、在外公館が送ってくる資料だけなんです。これもお手盛り。 高橋 財務省も在外公館ではいいポストをもらっているから、在外公館に行くと金持ちになって戻ってくる(笑)。 佐藤 そうでしょう。何しろ在外手当は経費にもかかわらず精算しなくていい。だから、残ったカネを持ち帰ってくる。 高橋 たしか所得税法から外れていて、課税されない。私は在外公館勤務の経験はないけど、オイシイという話はよく聞くね。しかも在外公館で真面目に仕事をしている人は少ないでしょう。現地の情報収集や分析で、主要省庁は在外公館を頼りませんよ。たいていの役所には海外留学組がいるから、言葉もできる。財務省は海外との交渉に外務省が入ってくるのはむしろ鬱陶しいという感じだし、経産省だってJETRO(日本貿易振興機構)を使ってやっている。 (中略) 高橋 いまの霞が関官僚たちは無能だから、変われないんじゃないかな。世間が動いていても、指をくわえて見ている。そんな気がしますね。 佐藤 ただ、指をくわえて見ているといっても、「おらが春」という感じで見ていると思いますけどね。 高橋 そうそう、「おらが春」になってますね。世間の動きとは関係なく、「おらが春」の世界を構築していくという感じがする。私がやった公務員制度改革なんて、4歩進んだと思ったら、あっという間に2歩か3歩戻っちゃった。自己中心的で変化を拒む力は、本当に強力ですよ。 佐藤 だからこそ、高橋さんが指摘した霞が関官僚の能力問題というのが、これから非常に重要な論点になってくると思います。 *** 高橋氏の自己認識は、「イデオロギーは全然なくて、すごくテクニカルな人間なんです」ということだ。しかし、筆者の理解では、イデオロギーがない人間というのが、実は最もイデオロギッシュなのである。つまり、われわれの眼前にある商品、貨幣、資本、株式、賃銀労働などをすべて自明のものとしているからだ。このイデオロギーは新自由主義と親和的なのである。 もっとも、高橋氏には、イデオロギーにとらわれない現実主義がそなわっている。これは数学者としての高橋洋一と深いところで関係しているのだと筆者は考えている。「何かの症状が出たとき、それを分析して症状を和らげるにはどうすべきかという処方箋を書くのが専門家の役割だと思っています。新自由主義者だろうと誰だろうと、目の前に死にそうな人がいるのに放っておく人はいない。未曾有の金融危機を目の当たりにして、政府が介入するのは当たり前の話だと思います」という高橋氏の直観は正しい。それを理論的に裏づけることが高橋氏に期待されていたまさにそのときに、今回の窃盗事件が起きて、ほんとうに残念である。 (貼り付け終わり) 高橋氏の事件も不可解である。テレビも新聞もその後のフォローがない。やはり、こういうのはネットしかない、という結論になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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