|
カテゴリ:義憤
●副島隆彦「学問道場」・本日のぼやきの見立てが面白い。副島氏と中田安彦氏の対談の形を取っている。副島氏はずばりモノを言うので、当たればすごいことであるが、はずれたとしても予言として、こうした対談でストーリーを見立てとして残す勇気はたいしたものだ。両氏のところには、いろんなネットワーク情報が入っているんだろうと推察される。ぼくもこの見立て(仮説)を検証すべく、モノを見ていくことにする。
…ところが、小沢は屈服しなかったので、チキンゲームは、最後のところで2月2日に手を打って、日本の検察のアメリカのかませ犬の連中を押しとどめて、小沢を助けてやったという形で、アメリカ国務省の主流派が、小沢と会見してアメリカに招くという形で呼びつけるというところで合意した。 カート・キャンベルが低姿勢に出て、小沢の訪米という話を持ってきたわけです。小沢は、「行かない」と最初言ったみたいね。 まだどうなるか分からないけど、小沢は5月にアメリカ派遣団、外交団をつくって、大企業の社長とか引き連れて行かせることにするでしょう。 もうちょっと言うと、はっきりと交渉事にして、鳩山が北朝鮮に行くから、拉致の被害者全員生きているのを連れて帰るから、そのことを中国の胡錦濤にオーケーを出させてくれというのを、アメリカにも交渉したみたい。いや、あれは中国に行ったときに胡錦濤と直接交渉したんだ。 そのことにアメリカは怒ったんだな。そのことにもアメリカは反対したんだ。拉致問題を日本に持たせることで、北朝鮮と日本の直接交渉をさせないという6カ国協議路線ですからね。これもあった。胡錦濤との合意で、胡錦濤がオーケーを出したらしいです。それもある。 あとは中国人民解放軍の中国海軍が伸びているから、東シナ海で力を持たせないためには、中国と日本の指導者がしっかりと軍を上から統制する。予算をつけないでいいように、紛争を起こさせないということが大事だと、小沢が軍事的な緊張を生まないようにすると言ったら、胡錦濤もそうだと応じていたのです。 ただし、米中が軍事衝突をする可能性が出てくると、人民解放軍が力を持つようになるんです。 それは胡錦濤・温家宝体制にとっては嫌なことなんです。それでもそれに引きずられるを得ない。そこにお金をかけなきゃいかんと。軍事出費がかさむと経済成長できなくなるんです。そのスピードが落ちるんです。そのことを中国は非常に嫌がるという問題があるから、中国の金融経済の成長や膨張の足を引っ張るのには、中国に軍事出費の負担を背負わせるという戦略は、大きな意味でアメリカにとっては正しいんです。 ただしアメリカにとっても、アメリカの軍隊が暴走することは嫌なことで、オバマ大統領はそれを統制できないという可能性があるんです。そうするとそれはクーデターになるわけ。勝手にアメリカの空軍が中国の人工衛星を撃ち落としたりしたら、ほんとにクーデターですよ。 軍律違反になってしまう。それに対して、恐らくラーム・エマニュエル主席補佐官がオバマを説き伏せて、この人工衛星撃ち落とし命令に署名させるんじゃないかと私は思う。そうするとラーム・エマニュエルはシカゴの軍事派の利益を代表しているとも言えるわけです。 そうすると、イスラエルとの二重国籍です。若い頃に指を一本失っていて、nine-fingered Jew(9本指のユダヤ人)と『ニューヨークタイムズ』でも呼ばれているような恐ろしい男です。恐らくデイヴィッド・ロックフェラーやチェイニーも、ラーム・エマニュエルは嫌いなんです。 それが必ずホワイトハウスの大統領執務室の横にいて、大統領に会う人は必ずこの主席補佐官の横を通らなきゃいけないんです。オバマを守っているわけです。 だからデイヴィッド・ロックフェラーに逆らうと。ネオコン派の論理を貫く。ネオコン派的な力を利用してアメリカ空軍の力で、中国と軍事衝突する小さなものを起こさせるという動きで動く。 それが結果的にヨーロッパでの金融のEUの、まずギリシャから始まった国家破産の問題、スペイン、ポルトガルにも飛び火してるんだけど、それをうやむやにする。アメリカがヨーロッパを助けるわけじゃないんだけれども、軍事問題を正面に出させることによって、ヨーロッパの金融崩壊から焦点を移すという方策に出るんじゃないかと思う。 中田 5月ごろは上海万博開始の月ですよね。まあ、五輪開催前に米中では07年の人工衛星破壊問題があったわけですから、それほど影響はないのかもしれず、軍事的な競り合いだけが水面下で続くのかもしれませんが。 副島 だから大戦争にならないだけで、中国は自分の国民を動員するだけでも上海万博は成功させることはできるんですよ。中国が金融経済的に崩れないので、アメリカがこういう手を使うわけでね。だから、アメリカは上海万博に出展するだけして、実態としては、閑散として建物があるだけなんじゃないか。中国側に反米感情が高まって、だから中国とアメリカの覇権争いという大きな性格づけの問題になるかもしれない。 中国としてはヨーロッパと手を組みたいという考え方をするんじゃないかな。少なくともヨーロッパから非難されないような体制でアメリカとの戦いを、自分の有利なように進めるんだと思う… ●副島氏を陰謀論者だというきめつけるのはおかしい。以上を読んだだけでも陰謀論に洗脳されているのではなく、覚醒した者である感じが強い。なぜ、陰謀論者として葬り去ろうとするのか、自分にはわからない。 … 副島 そうすると凶暴なヒラリー派の連中が出てきてね。アメリカがそのときに金融経済が混乱を起こしたら株も暴落して、債券も暴落して、ドルも暴落するからね。そのときに金融統制体制に入っていくわけですよ。 お金の移動を全部監視して、統制体制に入って金融恐慌を阻止するというか、金融恐慌でないことにするんだと思うんです。 それは私にとっては必然の明確なシナリオであって、非常に嫌なものなんですけど。生活統制や金融統制というのは、お金の動きを全部監視される社会にあるんです。あとは街角に全部カメラがつけられて、人間の生活や移動を監視するという段階に突入してくるんだろうと思う。 中田 統制を正当化する一つの手段として、中国とのコンフリクトが利用される可能性があるということですか。 副島 そういうことです。アメリカとしては、中国を規制して勢力をそぐというのが大事だと思っている。 だから覇権争いってそれぐらい厳しいものなんだ。はっきり言うと覇権争いの段階に入ったということじゃないの。 ただ、アメリカの最大の弱点はやっぱりニューヨークの金融市場ですよ。アメリカのデリバティブという巨大な金融ばくち商品で核爆弾が破裂してますから、それがアメリカにとっての最大の弱点だということを、アメリカ自身が認めたがってないんだと思う。だけどもう世界じゅうから資金集めて、それで証券化商品を山ほど買わしてもう返せなくなっているわけですから、これが爆発する事態が出現すれば。部分的にね。 中国人のほうは明確にそれを自覚してるんだと思うんです。 中田 虎視たんたんとねらっている。 副島 ねらっているんだと思います。だから6機の人工衛星を撃ち落とされても、すぐまた後からつくるからいいという判断をするかもしれない。知らん顔してね。当然であるという顔をする。 これが、5月、6月ぐらいから来年にかけての大きな流れです… (貼り付け終り) ●内田樹「日本辺境論」を読んだあとなので、米中の思考回路と辺境国日本の思考回路の彼我の違いを意識する。米中は言語構造がまったく違うので、使う脳の部位が違う。日本語は、パラレルに、表意文字と表音文字を使う点で、両者から最良の部分を吸収することができる。内田理論を敷衍すると。それはさて置き、米中で綱引きが行われていて、ぶつかる可能性はあるという話でした。困ったものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 5, 2010 10:37:17 PM
コメント(0) | コメントを書く
[義憤] カテゴリの最新記事
|