590524 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

闘魂 サバイバル生活者のブログ

闘魂 サバイバル生活者のブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Freepage List

百万回の言い訳


時代状況


カネを生かす、ヒトを育てる


ビジネスマンのバイブル


ブログの原点 その1


ブログの原点 その2


ブログの原点 その3


ネットの議論がリアルに波及


追悼、「反骨」忌野清志郎


あたらしい認識の枠組み


ひとつの時代が終わった


科学という物語


根無し草と寄生


マネーゲームとトービン税


新・反グローバリズム


日本の独立


カネの本質と時間泥棒


ニヒリズムの克服


ドル暴落後の日本


労働ビッグバンをめぐって


働くとは


シャワーは冷たかった


労組再編


成果主義と共同体崩壊


政治の本質と経済の論理


ドルとユーロのせめぎあい


就業規則の不利益変更


労働ビッグバン再考


グローバリゼーション


気になる他人の財布


リストラのターゲットになったら


年次改革要望書とビッグバン


皆さん騙されないように!


美しい国の現実(リアル)


売国奴たちへ―日米の違い


おやじの論考―市場と疎外


時事放談2006


財政赤字とベーシックインカム


通貨改革とBI


陰謀論との出会い


マスコミに流れないタブー


商業メディアとタブー


パラダイムシフトの意味


サブプライム問題の背景


恥を知れ、アメリカ


米金融街に隷属するな!


最悪コンビ=FRBとヘッジファンド


金貸しと戦争


ジャパンハンドリング2010


CIAと戦後日本


日銀と闇の権力者


愛宕北山「猶太と世界戰爭」


不労所得と財政赤字


不労所得の罪


不労所得の罪 その2


米国の罪


社会の寄生虫=金融不動産


財政危機はガセ


財政危機はガセ その2


米国債はアヘンにも劣る


無から有を生む信用創造


ほんとうのおはなし


幕末と国際金融資本


東京政府の正体!


東京政府の正体 その2


天皇と国際金融資本


仕組まれた没落―大阪編


日本人が知らない恐るべき真実


闘魂サバイバル生活


おやじの絶叫2007


おやじの宣言2008


努力をドブに捨てるな!


おやじの願い…詩に託して


こんな所で…


おやじの宣言2009


ミッション


ミッション その後


ミッション 続き


マイナーバージョンアップ


旧版20120814以前


旧版2013年1月1日以前


米国メディアのタブー


インターネットと陰謀論


ネット時代のリアル


ネット時代を生き抜くスキル


いわゆる陰謀論について


ネット時代突入宣言!!


陰謀論に挑戦しよう!


反陰謀理論批判


陰謀論のラベルを引剥がす


陰謀論の系譜


正統派経済学の限界


陰謀または謀略に関して


陰謀論=認識の出発点


陰謀理論(岩波バージョン)


競争と公平感


メーソン型組織


陰謀論にダマされるな!?


陰謀系論者比較


地域通貨とサバイバル生活


自治体と地域通貨


物価に織り込まれる利子


減価する貨幣(入門)


中央銀行と地域通貨


地域通貨としての電子マネー


Profile

genzou1960

genzou1960

Calendar

Recent Posts

Category

Favorite Blog

感情を出したほうが… New! かせぎにんさん

「負の歴史」伝えて… New! 佐原さん

「年金受給80歳から」… New! 山田真哉さん

切手の処分を進めて… SRきんさん

コンサルのできる社… ワダケイ5540さん
higeromu3 ヒゲ親父8815さん
鈴木俊行の杉並「阿… 鈴木俊行さん
ぼんくら会社員の「… Oquさん

Archives

September , 2024
August , 2024
July , 2024
June , 2024
May , 2024
April , 2024
March , 2024
February , 2024
January , 2024
December , 2023
May 2, 2010
XML
カテゴリ:闘魂
吉田祐二「日銀 円の王権」読了。

曰く、「歴史をさかのぼることで、いろいろと明らかになることがある。その反対に、歴史的な洞察をいっさい省いて、現状の分析のみに終始すると見えなくなることがたくさんある。大学や研究所などのアカデミックな場では相変わらずの経済論争が続いているが、これなどは、歴史的な視点、および人的な視点を欠いたものばかりである」

これが著者の寄って立つ立場だ。松方正義、高橋是清、井上準之助、池田成彬…。歴代の金融権力者が欧米の金融資本家とどのようなやりとりをして来たのかを通して、中央銀行システムの抑圧装置としての役割を浮き彫りにしている。

また曰く、「「信用創造」の鍵を握るものと、支配されるもの―この対立軸以外は、すべて嘘であると筆者は考える。逆に、この対立軸の認識さえブレなければ、現実を正しく認識できるはずである。たとえば、「右」と「左」などという、とってつけたような政治的対立軸に惑わされることはなくなるだろう」

こう断言して憚らない著者は、この度の金融危機をつぎのようにさばく。

(引用開始)

…サブプライム自体は表面に見える「現象」に過ぎないのであって、「原因」ではないのである…

…サブプライムの原因には、銀行制度の変更が大きく影響している。それがアメリカで1999年に発効した「金融サービス近代化法」…である…

…銀行と証券会社は…機能上まったく違うのである。

しかし、その異なる2つの機関が同一になったらどうなるだろうか?

銀行は、企業や個人に貸し出していた、本来は生産的な用途に使用されるべきマネーが、投機性の高い証券の購入に当てられることになる。今まで投資などに縁のなかった人たちにとって、自分の知らないところで、銀行が預金を勝手に投機にまわすという事態が起こる。

銀行が「信用創造」により作り出したマネーを、あやしげな投機にまわしたしまったのだ。健全な投資ならば、投資されたマネーは事業を起こすための設備費などに費やされる。それはモノの値段であるから、適切な投資額というのはだいたい決まってくる。しかし、マネーゲームでは、まさにギャンブルに浪費するようなもので、投資の限度額はない。

そうすると、作り出されたマネーが、際限なくひたすら証券市場へ流入してしまうことになる。市場を、マネーであふれさせることになる…

…2008年不況について論じる多くの経済学者やエコノミストは、金融工学上の不備を具体的に指摘するが、その背後にある金融制度の変更…銀行と証券業務の分離撤廃―について述べている論者は少ない…

(引用終わり)

鮮やかなさばきに思わずうなる。そもそもグラス・スチーガル法が銀行と証券の相乗りを禁じたのは、ロックフェラーがJPモルガンを追い落とすための手段だった。建前はともかく、実質はそういうことだったらしい。

そういう泥臭い経済や金融の歴史を積み上げることで、中央銀行のネットワークがどのような形で機能して来たか、日本の中央銀行の歴史を中心に具体的に再構成している。

さらに瞠目すべきことに、中央銀行の力を縛るための方策として、ハイエクの「フリー・バンキング」を紹介している。

フリー・バンキングとは、民間の銀行が自由に貨幣を発行するシステムで、これにより、貨幣の価値が競争にさらされて、銀行の信用創造を抑制することができる。つまり、健全な貨幣政策をとった銀行のみが、健全な健全な経営基盤を持て、おまけにさらに良いことに、複数の貨幣が流通するので、どれかひとつの貨幣が減価しても市場は混乱しない。

これは実際に1913年にFRBができるまで、米国に存在していたシステムで、米国は中央銀行がないままで、20世紀初頭には世界一の経済大国になったのであった。

地域通貨と相通ずる感じがしないでもない。さらにいえば、電子マネーがこのまま発展して行けば、事実上、フリー・バンキング・システムが出来上がるのではないだろうか。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  May 5, 2010 07:06:27 PM
コメント(0) | コメントを書く
[闘魂] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X