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闘魂 サバイバル生活者のブログ

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百万回の言い訳


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カネを生かす、ヒトを育てる


ビジネスマンのバイブル


ブログの原点 その1


ブログの原点 その2


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ネットの議論がリアルに波及


追悼、「反骨」忌野清志郎


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根無し草と寄生


マネーゲームとトービン税


新・反グローバリズム


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カネの本質と時間泥棒


ニヒリズムの克服


ドル暴落後の日本


労働ビッグバンをめぐって


働くとは


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労組再編


成果主義と共同体崩壊


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就業規則の不利益変更


労働ビッグバン再考


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金子勝「新・反グローバリズム 金融資本主義を超えて」(岩波現代文庫)を走り読みしている。覇権国にいいようにされて来た属国・日本であるが、覇権国のわがままで迷惑を被るのは、ひとり日本だけではない。先生の話は、抽象的なので、もっと具体的で生々しい話を聞きたいのだが、それは先生に期待するのは酷かも知れない。(以下、●印でコメントをはさみます)

(引用はじめ)

…資本主義を発生史的に見れば、市場的交換は共同体と共同体の間で生じ、しだいに共同体内部を巻き込みながら市場自体を広げてゆく。そしてセーフティネットを組み込んだ<顔の見える市場>は、絶えず<顔の見えない市場>によって侵食されてゆく…

…貨幣の「市場」という問題…当初、イギリスに典型的に見られるように、ローカルなレベルにおいて地方銀行の銀行券が自由に発行されていた。貨幣は、人々がそれを貨幣として信認することによって成り立っているが、この場合、貨幣の信認を成り立たせているのは、銀行を経営している地方名望家に対する信用である。ところが、産業革命を経て、しだいにローカルな地域共同体を超える全国的市場が成立してくると、この地方名望家の信用をバックにした地方銀行券の流通に限界が生じる。それば、しばしば恐慌のたびに、より安全なイングランド銀行券や金兌換へと向かう現象となって現れた。

●ハイエクの「貨幣発行自由化論」を思い出す。ミヒャエル・エンデでスタートした地域通貨の話がこんなところで交錯するとは思いもしなかった。「エンデの遺言」を見て、地域通貨にはまったひとは、こういう歴史的事実を知って、どんな印象を持たれるだろうか。

そこで、1844年のビール条例によって、銀行券の発券機能を国民国家レベルの中央銀行…に集中してゆく…通貨発行量を金準備にリンクさせる金本位制が整ってくる。しかし、それでも恐慌のたびに金融パニックを避けられず、ビール条例を停止して金準備とのリンクを事実上断ち切ることによって、流動性の回復を図らざるをえなくなった。そこで、金融市場のパニックを防ぐために中央銀行が民間銀行に流動性を供給する、いわゆる中央銀行の最後の貸し手機能ができてきたのである…

…国民国家レベルにおいて、中央銀行への発券の集中と最後の貸し手機能というセーフティーネットの体系が整ってくると、さしあたりヨーロッパというリージョナル・レベルにおいて、軍事バランスと自由貿易とともに金本位制が定着してゆく…

●歴史認識はいいけれども、日本の針路はどうなるのか、実に微妙である。為替市場と労働市場において、微妙さは顕著だと思う。商売するのに、為替レートが動くのでは、まるで、ガタガタ揺れる土俵上で相撲をとるようなものだ。議論をするのに、前提が変わってしまうのでは、話がかみ合わない。まったく信じられないことである。また、労働市場を流動化して、結果、どうなったか。覇道ではなく、王道に立ち返るべきだと思う。身の丈に応じた暮らしを目指している限り、道を踏み外すことはない。

…では、市場とコミュニティの関係性という視点から見た時、今日におけるグローバリゼーションとは、どのような歴史的意味を持っているのだろうか…

…グローバルなレベルでは、「自己完結性」を持った政治の仕組みも経済の仕組みも存在していない。それゆえ、さしあたり国民国家のうちでもっとも経済力・軍事力の大きい覇権国が、それを代位せざるをえない。いわゆる覇権国システムである。

ところが、この覇権国システムは永続的たりえない。覇権国が覇権国たりうるには、自国の市場を開放して自由貿易主義のコストを負わなければならないからである。それゆえに後進国のキャッチアップ過程を許容する…

…製造業分野で後発国のキャッチアップを受けた覇権国が、基軸通貨の特権を最大限利用して覇権を維持しようとする動きが、グローバリゼーションという現象に他ならない…

…アメリカがドルを基軸通貨として維持しようとすれば、絶えずドルが世界中で流通し、かつアメリカに還流するシステムを作り上げねばならない。恒常的貿易赤字の下で、世界から資金を集めて貿易赤字と財政赤字をファイナンスしながら、その資金を世界中に投資して収益を上げなければならないからである。それが金融自由化を中心とする市場原理主義の暴走の本質である。

●グローバリゼーションの本質は米国さらにいえば、ウォールストリートの欲望であって、彼らの利益になるものである。小泉・竹中売国政権は、典型的なパペットレジームであった。国富消尽の具体的で生々しいメカニズムを知りたいところだ。ちょっと探したが、ネット上では、見当たらなかった。

それは、必然的に近代的工業化を達成するために作られてきた後発国の国家レベルのセーフティーネットを破壊せざるをえない。資金の移動(金融)には国境はないが、生産活動は土地や労働や資本を投入して営まれるがゆえに、さしあたり国民国家の存在を不可欠とするからである…国民国家は単なる「想像の共同体」ではなく、明らかに実体経済的基礎を持っている…

●あなたの職場にもいるでしょう。派遣社員が!! 日本をズタズタにした小泉・竹中の所業は取り返しのつかないものだ。

…グローバリゼーションは、生産要素間において調整速度の違いが生ずる。金融の世界において、資金は最も速く動き回る。情報革命がそれを加速する。しかも、資金の移動による現地社会からの収奪…を生じさせる。労働も国際移動が起きてくるが、移動先で生活が成り立たなければならないので、移動の速度は金融に比べてはるかに遅い…

…国際的な資金移動で収益をあげる覇権国の金融業は、本性的に、後発国の社会的セーフティーネットの役割に対して無関心である。要するに収益を上げて投資が回収されればよいからだ。証券化に伴って、資金の逃げ足はますます速くなっている。この間、金融自由化を押し進め国内産業基盤を抑えて、外国から多額の資金が流入して、それが急速に流出した結果、国家デフォルトに陥ってしまったアイスランド、バルト三国やドバイ、あるいは東欧諸国はその典型と言ってよいだろう。

資金を長期的に固定することになる製造業の設備投資には、何よりも金融的セーフティネットに基づく安定的な金融システムが必要であるが、金融自由化はそれを破壊する傾向を持っている。さらに為替市場の浮動性は、後発国の製造業には為替リスクとなるが、覇権国の金融業にとって、それはビジネス・チャンスにすぎない…

●消費税論議が盛んです。まずは所得税の累進制を復活し、地方税のフラット性を糾すべきだと思う。年金等の社会保険料も逆進性が大きい。そもそも公務員の年金だけが磐石なのが腹立たしい。デフレの最中に財政再建の話はありえない。底値で買って、インフレでも起こすのかと勘ぐりたくなる。米国が国益を追求するのはしかたないとしても、日本人が日本の国益を守らなければ、誰が日本の国益を守るんだろう。


(引用おわり)

さて、まもなく選挙。国民の生活以外を選挙の争点にされても白けるばかりである。ダークサイドに落ちた菅ではあるが、小沢の巻き返しを期待して、もう一度、民主党にチャンスを与えたい。自民党末期の記憶はまだ色褪せてはいない。米国が作った自民党に期待できない以上、オルタナティブは他にない。






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Last updated  July 1, 2010 10:31:45 PM
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