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闘魂 サバイバル生活者のブログ

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カテゴリ:闘魂
面白い本を見つけた。有馬哲夫「CIAと戦後日本」(平凡社新書)がそれ。著者の有馬氏の略歴は、53年生まれで、93年ミズーリ大学客員教授、05年メリーランド大学客員研究員を経て、現在、早稲田の社会学部教授なのだが、主な著書として、「日本テレビとCIA―発掘された正力ファイル」(新潮社)、「昭和史を動かしたアメリカ情報機関」(平凡社新書)、「アレン・ダレス―原爆・天皇制・終戦をめぐる暗闘」(講談社)などがある。興味のあるひとのために「記録から歴史の舞台裏を探る」と題した序章から、著者の基本的なスタンスを拾い、目次を転記しておく。

(引用はじめ)

アメリカには議会図書館のほかに国立公文書館と大統領図書館がある。そこには国家機関が税金を使って行ったことに関するほぼすべての記録が収められ、所定の時間を経たのち、一定の条件のもとに、一般公開されている。

ここにくるのは、研究者やジャーナリストだけではない、父や祖父の兵役の記録を調べにくる高校生や自分の町がかつてどのような戦争被害にあったのかを調べにくる外国(おもに東ヨーロッパと東アジア)の一般市民もいる…

アメリカは歴史が短い国とよくいわれるが、時間的に短いとしても、その歴史は資料的にはきわめて「分厚く」、しかも「開かれている」。そして表舞台だけでなく、裏舞台も公開されている。

これは為政者にとってはつらい制度だといえる。なぜなら、彼は自分が権力の座にあるあいだだけでなく、その座を去ったあともなお国民や外国人によって「監視」されることになるからだ。だから、アメリカでは日本でメディアを賑わせたような形の密約問題は考えにくい。一定期間を経れば、とくにアメリカの国益(他国の国益はあまり考慮されない)を損ねない限り、原則としてすべての関連文書が公開されるからだ…

…アメリカでは国民の税金を使う国家機関は、あらゆる記録を保存することになっている。納税者に対する説明責任を果たすためだ。そして、納税者にとっては、権力を監視するために必要不可欠なものだからだ…文書だけでなく、音声や映像など、記録できるものすべてが含まれる。その範囲は現在だけでなく、過去にも及ぶ…

…アメリカらしいところは、この記録保存とその公開が、自国の為政者や政治的指導者だけでなく、他国のそれらの人々についても行われるところだ。国民の税金を使って行った政策はもちろん、その過程で行われた工作や交渉に関わった外国人に関する記録もすべて保管され、一定の条件のもとに公開される。

ナチスや大日本帝国の戦犯容疑者についての情報を集めた文書もそこに含まれる。だからこそ、私のような日本人研究者が、日本の占領期の研究のためにわざわざアメリカ各地の公文書館、大統領図書館、歴史資料館に、10年以上にわたって通うことになる。

そして、占領期に表舞台に立ち現れてきた「戦後体制」という結果だけでなく、舞台裏で下工作や準備交渉などによってそれが形成されていく過程を明らかにすべく、膨大な資料にあたることになる…

…「戦後体制」とは…現在の目から見るならば、サンフランシスコ講和条約締結によって軍事的占領が終結したあともアメリカが日本を政治的・心理的に占領し続けるためのシステムだったといえる。

これらの資料は、ファイルになっており、その内容は、直接的には、ファイルに名前が冠せられた日本人やテーマに関する報告や記録だ。だが、間接的には、アメリカが占領期の前後にどのような情報を入手し、歴史の舞台裏でどのような政治・心理的工作を日本に対して行っていたのかをも示している。

そこからは、アメリカが占領期前後の日本の何に注目し、誰を通して日本をどこへ導こうとしているのかも、おおよそ読み取ることができる。したがって、これらの文書の分析によって、アメリカが占領期の前後に政治的交渉の舞台裏でどのような政治・心理的工作を行っていたのか、その過程で戦後体制がどのように形成されていったのかも解明できる…

(引用終わり)

実に面白い本がでてきたものだと思う。巻末に参考文献として「第一次資料」そして「新聞記事、国会議事録など」、「第二次資料」などが挙げられている。さらに、関連年表まであって、まさにいたれりつくせりである。ただし、赤字で示したように「米国の国益を損ねない限り」すべて公開されるという制約があるのは大いに注目すべきところだろう。また、政治工作や心理工作がどのようなものであるのか、この本を読んで、しっかり把握しておきたい。こんなに期待していいのか一抹の不安はあるが、とりあえず、目次を転載しておく。


(目次転載)

CIAと戦後日本 保守合同・北方領土・再軍備

序章 記録から歴史の舞台裏を探る
政治交渉の舞台裏/公文書保存という権力の監視装置

第1章 CIA文書は何を語るのか
アメリカの国益に反する情報はでてこない/アメリカの対日政治・心理戦/CIAファイルのなかの要人たち/彼らとCIAの関係/CIAに弱い官僚と報道関係者 その信用性は?

第2章 重光葵はなぜ日ソ交渉で失脚したのか
ダレス兄弟の政治的インテリジェンス/重光、世間の同情を背景に改進党総裁に/「吉田はもう終わりで、次は重光だろう」/バカヤロー解散後、台風の目に/アメリカの威を借りる/吉田・重光会談/ジャパン・ロビーに対する犬養健の敵対行為/重光と児玉誉士夫の秘められた関係/改進党の意外な行動/重光が鳩山と組んだ理由/面目を失った外務省/外務省に嫌われた重光/河野一郎の安保協議議事録リーク/裏目に出たダレス・重光会談/お飾りとしての外務大臣/重光はなぜモスクワで豹変したのか

第三章 野村吉三郎と「日本海軍」再建計画
悲劇の全権大使/野村とカーンの馴れ初め/「リソース・パーソン」/財閥解体の中止を陰で演出/野村とウィロビーの関係/日本の要人から頼られる存在/「日本海軍」再建の動き/朝鮮戦争を足がかりに/ダレス来日にあわせて再建計画策を作成/「新日本海軍」再建研究会=野村機関/パッケナムとダレス/野村の失望/海上自衛隊の誕生/野村・アメリカ・産業界vs吉田

第四章 CIAはなぜ日本テレビ放送網建設支援を中止したか
PODALTON工作/野村の持つアメリカ・コネクション/正力はなぜ野村を頼ったのか/野村にとってのメリット/放送網建設は反共プロパガンダの一部/とんとん拍子に進んだ正力の借款工作/正力と吉田の対立/野村はなぜ反正力に回ったか/野村、キャッスルに心変わりを説明/マイクロ波通信網建設が電電公社に任された経緯/アメリカ側は急いでいた/野村の参院選出馬/CIAの選挙結果分析/見送られた防衛庁長官就任

第五章 緒方竹虎がCIAに送った政治リポート
情報機関創設をめぐる暗闘/キャノン・吉田・緒方会談/内閣情報調査室の原型/戦前の特務機関からの流れ/KATO・河辺機関の解体と新情報機関/内閣総理大臣官房長官室/バッシングされた緒方の情報機関構想/「”国策通信社”を設立?」/論争の背景にあったメディアの覇権争い/CIAと緒方の密約/CIAから官房調査室に資金援助/村井闇ドル事件/ラストポロフ事件/変質したCIAと緒方の関係

あとがき

(目次転載終わり)

著者はあとがきで、昨年の9月に民主党政権が誕生して、55年体制が終わったと書いている。本書は2010年6月15日初版である。参議院選挙を明日に控えて、情勢は微妙である。自民党とみんなの党そして公明党が勝って、ねじれが起きる可能性もある。よもやそのようなことはないと思うが、生活に直接影響して来るだけに、ハラハラドキドキである。メディアの影響はやはり大きいということだ。おまけに、上記、目次の方で朱書きしたとおり、官僚とメディアはCIAに弱いとある。著者の見立てを読むまでもなく、普段ネットでブロガー諸氏が主張しているところに一致する。なお、本書のような危険な本は、新聞やTVで取り上げられることはないと思われる。少なくとも自民党政権下ではなかった。したがって、アマゾンや書店にてお求めください。巻末の参考文献一覧だけでも値打ちがある。






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Last updated  July 10, 2010 04:14:30 PM
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