2010年5月16日(日) 13:00 新名古屋ミュージカル劇場 C席2階E列下手
【キャスト】
オペラ座の怪人:佐野正幸
クリスティーヌ・ダーエ:木村花代
ラウル・シャヌイ子爵:鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ:種子島美樹
メグ・ジリー:磯谷美穂
マダム・ジリー:戸田愛子
ムッシュー・アンドレ:林和男
ムッシュー・フィルマン:青木 朗
ウバルト・ピアンジ:半場俊一郎
ムッシュー・レイエ:寺田真実
ムッシュー・ルフェーブル:深見正博
ジョセフ・ブケー:平良交一
男性アンサンブル:増田守人 伊藤潤一郎 瀧山久志 柏田雅史
伊藤礼史 野村数幾 見付ゆう一
女性アンサンブル:石野寛子 諸 英希 梅崎友里絵 白澤友里
旗本千都 暁 爽子 菊池華奈子 河村 彩
榊山玲子 松ヶ下晴美 村瀬歩美 吉川瑞恵
念願の初・佐野ファントム~!
予想通りというかなんというか・・・やっぱり濃かったです(笑)。
というか、全体を通してとっても丁寧なんだけれど暗い情念がだんだん濃く熱くなって最後はこらえきれず、な怪人。
狂気と狂喜がないまぜになっていました。
ストーカー度は一番です(笑)。
一番印象に残っていたのはその佇まい。
最初は紳士的に振舞っていたのに、終盤隠れ家に連れて来てからは仮面もなく素顔をさらしていたからか、自分の感情までも剥き出し。
そして積もり積もった自らの醜さへの葛藤なのか・・・・・仕草とか・・・・・えっと、誤解招きかねないかもですが、
その、奇形と言われ続けた過去のなごりか?顔や首というか、肩の動き、手の動きがそれを無言で、でもしっかりはっきり伝えているのです。
あぁ、この人は本当に奇形なんだって。そういわれ続けて生きてきたんだって。
だとすれば、仮面をかぶった紳士の姿は、そんな見世物だった過去から決別すべく必死の思いで身につけた姿だったのかなぁと。
そんなこんなを思わず考えさせてしまうほど、怪人として生きていたの。
だから最後、ある意味報われたともいえるクリスからのくちづけは、本当に本当によかったなぁと思えて。
とはいえ、やっぱりそこは怪人。
したたかに生き抜いて、いやオペラ座を支配してきたほどの人物ですからね。
クリスが去った後、スッと現実に戻り無言で消えていく姿に惚れ惚れ~。
歌はね・・・正直言えば高音がちょっときついかな?と思わないでもなかったのですが、それを補ってあまりあるすばらしい演技。
観れてよかった!
クリスは初見の木村さん。
CFYのポリーの記憶が新しいところですが、さすがにまったく違いますね←あたりまえ
可憐なクリスという印象で、怪人はもとよりラウルも惚れてしまうのもわかるわぁ~と。
でも見た目よりもしっかりしてるのかも?と思わせる部分もあり。
ソンナクリスだからか、鈴木ラウルはもうとにかく「自分がこの女性(ひと)を守るんだ!」
という保護意欲をかきたてられたのか、なんかいつもより男っぽさが増していたような?
だからか、終盤の3人のシーンは熱い熱い!!!
怪人とラウルは特に火花散ってましたよ!!!
やっぱりキャストが変わると本当に違う舞台になるんですねぇ。
面白くってリピーターがやめられません♪
2010年6月2日(水) 13:30 新名古屋ミュージカル劇場 C席2階E列センター
オペラ座の怪人 :佐野正幸
クリスティーヌ・ダーエ:笠松はる
ラウル・シャニュイ子爵: 鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ:種子島美樹
メグ・ジリー:磯谷美穂
マダム・ジリー:戸田愛子
ムッシュー・アンドレ:林 和男
ムッシュー・フィルマン:青木 朗
ウバルド・ピアンジ:半場俊一郎
ブケー:平良交一
男性アンサンブル : 瀧山久志 天野陽一 寺田真実 深見正博 野村数幾
伊藤礼史 見付祐一 柏田雄史 畠山典之
女性アンサンブル : 久保田彩佳 河村 彩 齋藤さやか 菊池華奈子
松ヶ下晴美 村瀬歩美 梅崎友里絵 大橋里砂
吉村和花 古屋敷レナ 暁 爽子 榊山玲子
久しぶりのはるクリスを楽しみにしていたのに・・・。
ごめんなさい。
ちょっと舞台とは関係ないところでものすごく気に触ることがあったのです。
ちょっと、毒、吐きます。
ご容赦を。
実は客席に団体さんが入っていたのですよね。
大学生?専門学校生?そこらはわかりませんが、1階席ほとんど(ちゃんと確認はしていません)と2階席左右ブロック。
ロビーには若くてかわいいおしゃれな女の子と男の子がウロウロしていて華やいでました。
でね。
ロビーならいいのよ別に。
でも客席でも・・・はっきり言ってメチャメチャうるさかったのです。
まさに騒々しい、という言葉がぴったり。
とはいえさすがに客電が落ちれば静かになるだろうと思いきや・・・まるでコンサート会場と勘違いでもしているのか、
おぉーーー!とどよめいて拍手とともに、またガヤガヤ。
舞台でオークショナーの「落札!」の声と木槌の音が響けば拍手喝采。
明らかに通常公演とは雰囲気が違います。
不安がよぎりました・・・が、いやいや、舞台が進めば大丈夫だろうと思ったのですが(ため息)。
初見の人がほとんどなのか、拍手のタイミングとかがわからないのは仕方がないにしても、
いつもとはまったく関係ない、え、そこ?な場面で笑いが起こったりとかで、観てるこちらもなんだか集中できずです(苦笑)。
そして役者も・・・はっきりいって、いつもよりかなり力んでいたような気がしました。
ペースが走り気味?
口調がいつもより強かったり大げさに聞こえたのは気のせいだったのでしょうか?
2幕が始まったときはさらにショック。
なんと、指笛です!?ありえません!!!
もう完全にコンサートを観るのと同じ感覚なんでしょうね。
そりゃぁ楽しみ方はそれぞれですが、でも最低限のマナーってあるとおもうんですよね。
学校でそういうことは教えて・・・いないんでしょうね。
残念です。
もちろんノリノリのコメディな舞台もありますよ。
思いっきり笑って拍手して♪な舞台(たとえば先日の「薔薇とサムライ」とか)だってね。
でもね、舞台そのものを客がジャマしてはいけないとおもうんですよね。
そのへんの節度の度合い、わかってほしいし、察してほしいし、知っててほしいと切に思いました。
まぁ、あきれたのは最初だけで舞台が始まってしまえばおとなしく?観劇していましたから、
一概に憤慨するばかりなのも大人気ないとは思いますがね。
役者もやりにくかったと思いますが、客席の私も終始落ち着かない観劇となってしまい本当に残念でした。
とはいえ、舞台そのものは2幕に入ってからはさすがに少し落ち着きを取り戻したのか、開き直ったのか?むしろものすごい集中力で
終盤のクライマックスなどは前回の舞台よりも迫力が増して大熱演でした。
なのに・・・舞台が終わっての拍手はおざなりなもので、カーテンコールは一回だけ(涙)。
正直それもがっかりでしたが、何度もやればいいというものでもない、というのをこの舞台で初めてしみじみ感じましたね。
舞台を観終えてこんなに哀しかったのは初めてのことでした。
こりごりです。
まだ高校生の団体といっしょになったときのほうが、素直に観劇していて好感を持てましたよ。
こんな日もあるんですね。
ため息ばかりの一日でした。
はぁ。
ごめんなさい、こんな感想で。お目汚し失礼致しましたm(__)m。
でもね、ちゃんと次の同公演でクリアにしてもらいましたから。
つーか、クリアどころか、導火線に火をつけてもらったかも(爆)。