『WICKED』 2010年5月3日(月)13時開演
大阪四季劇場 S席1階G列センターブロック
【キャスト】
グリンダ 苫田亜沙子
エルファバ 木村 千秋
ネッサローズ 山本 貴水
マダム・モリブル 中野今日子
フィエロ 岡田 亮輔
ボック 金田 暢彦
ディラモンド教授 前田貞一郎
オズの魔法使い 飯野おさみ
(男性アンサンブル)
賀山祐介 内海雅智 斉藤 翔 坂本 剛 須永友裕
成田蔵人 町田兼一 松尾 篤 清原卓海
(女性アンサンブル)
石野寛子 荒木 舞 柏谷巴絵 間尾 茜 増山美保
小澤真琴 服部ゆう 斎藤さやか 西浦歌織
9ヶ月ぶりの『WICKED』でした♪
前回とは主要キャストがかなり違いました。
いっしょなのはディラモンド教授だけでしたから。
だからでしょうか、観劇後の印象もかなり違いました。
ってことで、さらっとね。すでに観てから3ヶ月以上たっちゃったし(苦笑)。
苫田グリンダ。
沼尾グリンダよりも更にハッキリと、自分の魅力とそれを活かした行動の意味をわかっているおんなのこ。
つまりは一歩間違うとおんなの敵(笑)。
なんだけれど、そうはならないのは自分ではそんな意識をはっきりもっていないと思うけれど、
ダンスホールのシーンでもわかるように本当の意味で悪人にはなれない「良識」「罪の意識」をちゃんと持っているから。
とはいえ、時々その行動があまりにわざとらしくみえちゃって、「もう!」とか思っっちゃったりもしたけれどさ(笑)。
そんなおんなのこが、本当の友情と愛、そして知りたくもなかった世の中の裏側を知ってしまい、
その上で自ら選んだ生き方を進むと決意した姿はやっぱりステキでした。
しっかし「オペラ座の怪人」のクリスとのあまりの違い(極論すればあのブリッコ具合)にホヨヨ~~~(@@)。
女優、なんですね←だから当たり前なんだって!
木村エルファバ。
いじらしいエルフィーでした。
なんでも一生懸命でまじめ。
ただ、不幸な生い立ちでも、だからなんなのよ!っていう前向きな姿勢やちょっとツッパリ気味な強さ。
そして恋に気がついたときの切ない表情とかかわいくて。
惜しむらくは声。
連投でちょっと高音が惜しかった~。
本来はかなりキレイな高音らしいので、いつかまた万全な声を聴きたいわ。
でも役そのものの追い詰められた必死さと、一生懸命歌う姿がリンクしてすごい迫力!
岡田フィエロ。
元気いっぱいで自分の魅力も十分わかってるワカゾー。
だから登場シーンとか、ダンスホールや学校でのシーンは違和感なく。
ただ・・・んとね、2幕がちょっと物足りなかったかな。
親衛隊長になってからの有無をいわせない説得力がねぇ。
部下に命令したり、陛下に銃を向けたりするときの迫力が、命がけ、な必死さというより、若さゆへの暴走にみえちゃった。
もちろんそれは十分アリ、なんだけれど地位や名誉、すべてを捨ててもいっしょにいたいという「熱情」までは感じなかったの。
・・・・・まぁね。
基本が去年観た『李フィエロ』ですから、そう思っちゃうのも仕方ないかもです(^^;)。
そこらは舞台を踏む経験の積み重ねでどんどん進化するものだとおもうから、今後に期待です。
中野モリブル。
最近まで、八重沢さんだと思い込んでました~ごめんなさいです(^^;)。
でもそう勘違いするほど迫力があったのです。
とくに報道官になってからのコワサときたら、ハンパないですからね。
表情だけで、こちらが凍りつきそうになりますから←褒めてます
金田ボック。
とにかくいじらしいのですよねー。
気の毒なくらい一途。
報われない愛に気がついているのかいないのか・・・たぶんわかっていてもどうしようもないのでしょうね。
それが人の気持ちなんだし。
1幕ではとっても表情も豊かで愛嬌もあったのが、2幕からは無表情になってしまう心境も胸が痛むのよね。
それはネッサも同様で、愛情のベクトルが何年たっても一方通行でしかない哀しさに涙。
だから、ボックを縛り付けていた鎖=足の悪いネッサのお世話(グリンダの望み)が切れた瞬間の、
熱狂ともいえる押さえ続けてきた感情の爆発がものすごくて。
そして愛情は時に人生を狂わせる劇薬にもなってしまう展開に本当に胸が痛かったです(;;)。
だから、物語とは違うのだけれどカーテンコールでネッサと満面の笑みで手をつないで足取りも軽く登場する姿にほっこりしちゃいました。
かなり気に入っちゃってますね(笑)。
飯野オズの魔法使い。
好き。
すきすき大好き。
騙されてもいいくらい好きかも(爆)。
本当にね~~~チャーミングな悪役がめちゃくちゃ似合うんですよ♪
声も姿もうさんくさい笑顔も含めて、トータルで理想的なオズの魔法使いでした。
ブラヴォー!!!
つーことで。
この日の萌えポイントは完全にオズの陛下でした(*^^*)。
物語そのものも大好きで、何度も何度も観たくなる作品です。
観ながら、東京で観た時の記憶が一部勘違いしていたりとかも気がついたりとかもあって、
アチャーでしたが(苦笑)。
ま、物語の大筋への影響はない些細な部分でしたが、
前の観劇れぽ読み直してちょっとトホホでしたわ。
大好きな作品はリピしたくなるのですが、公演場所と時間と財政的なこと、
そして他にも観たい作品もあってなかなかできず悶々が増しましたわ(笑)。
ま・・・キャスト次第で突発も十分ありえるのですがね。
ってことで、その結果が8月のお盆です(爆爆)。
おあとがよろしいようで?それはまた別途書きますね~♪