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カテゴリ:ちょっと思うこと
その1の続き
高速道路の制限速度が100km/hと決められたのは名神高速が出来た時だったでしょうか?いったい何時の時代なのでしょうね?シートベルトも義務付けられていず、ヘッドレストさえ無い車が売られていたのです。 しかし、車の性能や安全に対する取り組みは大きく進歩しました。特にブレーキやタイヤの性能の向上、アンチロックブレーキなどのドライバーズ・エイドも付く様になり、40年前には思想さえなかったような衝突時の衝撃を吸収するボディー構造で車は作られるようになり、もっとも安価なグレードの車にさえエアバッグが搭載されています。 現在の高速道路の制限速度は、そんな原始的な自動車ばかりだった1963年頃に定められた速度制限であり、その頃の性能の車で100km/hを許容するなら、現代では制限速度を150km/hにしてもその危険度が当時よりにわかに増すとは考えられないのです。 警察の死亡事故撲滅への取り組みが無駄であったとまでは言わないが、昨今の交通事故死亡率の低下は、警察の努力が実ったと言うよりは、安全に繋がる車両性能の向上と、車そのものの安全性が向上したこと、道路インフラの整備、シートベルト着用義務の法制化、飲酒運転時の罰金の強化、救急体制の充実、若年層の車離れといった理由で事故死する人数が減ってきたと思うのだが如何だろう? 事故撲滅と交通事故死を減らすには、法整備という仕組みづくりと、社会インフラの向上、科学技術による事故を起こしにくい、怪我をしにくい車作りという3要素が大きな効果を上げてきたと言えるだろうから、100km/hという高速道路の制限速度は、相対的に人間にとってより安全な速度に変質させてきたと言うことなのであって、ネズミ捕りや白バイ、覆面パトカー等の活躍があることで、人々が罰金や免許停止への恐怖感がつのって事故死を減らしているわけではないと言えるから、今後の交通事故対策は効果が証明できる上記の3要素に集約して行くべきと言えるでしょう。 そもそも、日本の道路の速度規制は諸外国の制限速度と比べても、低すぎるわけで、誰が低くしようとしているのでしょうか?制限速度を低くすることで交通事故での死亡者を減らす為に警察の力を使って大金をかける前に、国としては、年間の交通事故死者の3倍を越える自殺者を減らす工夫と努力をすべきであり、そのほうがはるかに不幸になる国民の数を減らすことに繋がるのと思うのです。 明らかに高速道路の制限速度は遅過ぎるし、警察は刑法犯罪の防止に力を注いで、交通取り締まりに多くの人員を割くのは対費用効果の点でも止めるべきだし、事故を減らすことは警察の責任ではなく、行政によるインフラの整備と、事故を起こせない構造の車両を義務にすべきであり、運用責任は法律に従う個人のものなのです。 低い設定の制限速度という交通法規を守らせることで事故の件数と死者を減らそうと言う方法は一つのアイデアであり、効果もあることは認めるが、人間の本能的欲求も現実社会での必要性も短時間で移動を完了することを希求していることもあり、科学技術はそれを安全に実現しようとして進歩しているのだし、速度を落として安全性を高めると言う手法はそろそろ終わりにして、科学技術によってできるだけ速い移動速度を許容すべき時代になって来ていると思うのです。 高速道路の制限速度違反の取り締まりなど警察はさっさと止めにして、ICチップの入った免許証を車のID認証装置に差し込んで指紋認証しないと運転できない様にするのです。 そのID認証装置が走行速度などを自動監視し、違反と罰金と言う発想ではなく、鉄道の特急料金と同じように、速く走る車両から高い利用料金を徴収する仕組みを導入して、制限速度を撤廃するか大幅に上げるべきだと考えるのです。 道路交通法をよく守っている優良ドライバーには高速道路の速度に対する超過金を減免する特典を与え、道路交通法を守らずに居ると、速度超過による料金の減免特典が無くなるだけでなくマイナスのマイレージが溜まるようにして、高速道路での特典や速度超過を一切認めない措置をして、危険な一般道路での違反行為も抑制するのです。 つまり、高速道路を速く移動したい人は料金を多く払うことである程度の速度は自由に出せるようにするのです。そして基準速度を守って走る人には安い道路利用料で提供するのです。 無事故無違反の特典としてマイレージが溜まると、そのマイレージによって高速道路の速度を高く保っても基準速度と同じ利用料金で走れるようにするのです。例えば10年間の無事故無違反で100ポイントのマイレージを溜めた人は基準速度120km/hの道路で140km/hまでは同じ金額で料金が増えないと言う具合です。 マイレージが100ポイント以上溜まると、超過速度が認められるようになり、基準速度より速く移動したい時には速度超過料金を払えば許されるようにするので、例えば基準速度に対して20%速度が増えるたびに基準税の2倍を払うことでそれを許容するのです。基準速度の2倍の速度で走ると10倍の利用料を払うことになりますから普通は5千円の料金で走れる道路が5万円を払えば倍の速度で走ることを許可されるわけです。 僅かな時間でも、そういう速度を出したことはICチップに記録され、高速道路などの出口で直ぐに読み出されて中央のコンピューターに知れるので、逃れることは出来なくなり、そうすれば速度をオーバーして走る人など居なくなるはずなのです。 運転のミスでは事故が起きにくい車両になっていれば事故は殆ど起きないはずですが、事故の責任は当然個人が負うのであり、強制自動車保険は車とのセットではなく、免許証とセットにすべきでしょう。 以前ETCの可能性で書いたことに良く似ていますが、そういう方法に変えてゆくべき時代と思います。 制限速度を設けてそれに違反する可能性を常に国民に与え、違反を犯しやすい環境を作り置き、罰金を採り上げる手法は、警察に特別な権力意識を与えてしまうばかりでなく対費用効果として非常に効率の悪い集税法だから、止めてもらって、高価なパトカーや覆面パトカーを使って燃料費や維持管理費を浪費する税金の無駄使いを止めさせましょう! 自己責任を重視する道路交通法へシフトし、交通事故を減らす責任を警察に押し付けない。高速道路も鉄道の特急料金と同じように速く走る車両から高い利用料を徴収する仕組みを導入して行くべきではないかと考えているのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.11.04 18:18:41
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