銀河系では30億個の惑星で知的生命が生まれた?全宇宙では?
我々の居る天の川銀河系では30億個の惑星で知的生命が生まれたと想像されるが、その根拠は前のBlogに書いたアメリカの天文学者フランク・ドレイク氏の基本パラメーターA,B,C,Dの数値をそのまま適用することで得られた数値です。 以下はドレイク博士のパラメーターA=あらゆる恒星のうち半数が惑星を持つ=1500億B=惑星を持つ恒星は、生命が誕生可能な惑星を二つ持つ=1500億×2=3000億C=生命が誕生可能な惑星では、100%生命が誕生する=3000億×1=3000億D=生命が誕生した惑星の1%で知的文明が獲得される=3000億×0.01=30億E=知的文明を有する惑星の1%が通信可能となる=30億×0.01=3000万L [年] (通信可能な文明は1万年間存続する)天文学の観測技術はドレイク氏の方程式が発表された頃に比べると飛躍的に進歩していて、銀河系の中に在る恒星の数も倍以上多いと考えられるようになっており、それもまだ確定的ではない為3000億±1500億と書かれていたりします。さらに、この我々の天の川銀河系の在る全宇宙の中に在る銀河の数に至っては当時の予測をはるかに上回る数であると言われていて、その数は2兆個以上と考えられるようになりました・・・・。まあ、我々の天の川銀河系は大きなサイズを持っている銀河であると言われていますけれど・・・。 仮に天の川銀河を標準サイズとすれば30億×2兆=6000000000000000000000個の惑星で知的生命がこの宇宙には生まれたことになります。{60垓(ガイ)個}そして通信電波を出すまでに文化を高めるのはその1%なら6000京個となる。故に、宇宙人は間違いなく居る。というより居ないと言う事は有り得ないとさえ思えます。ただ、生命体にとって宇宙の大きさはあまりに大きく広大な広がりであるため、遠くの惑星まで行くことが出来ないうちに、または彼らが出した電波さえ、どの惑星の知的生物にも届かないうちに、その知的生命体の文明は滅びてしまう。という事でしょう・・・、だから我々も、他の宇宙人も互いに直接あるいは電波的にも出会う事が出来ないでいるという事だと思います。 更に言えることは、138億年と見積もられているこの我々の居るビッグバン後の宇宙では、高度な文明に達した惑星の知的生命体がどれくらいの期間その文明を維持するのか?という所で、ドレイク氏のパラメーターLでは1万年と推定していましたが、その推定に正確性等無いはずで、地球では電波を使うようになってまだ123年に過ぎませんが10年後に核戦争で壊滅する可能性もあり、また50年後に地球環境が激変して、やはり今の文明が失われる可能性がありますから、1万年は長すぎるかも知れません。おそらく100年~10万年程度の幅が有っても不思議ではないと思います。それでも仮に1万年そうした文明が続くと仮定した時、同じ時期に異なる惑星で互いに通信電波を出せる知的生命体が存在する確率は138億年÷1万年で計算した割合で少なくなるはずです。138億年÷1万年=138万ですが地球の場合のように46億年で高度な文明に達することを標準的なものとすると、その2倍~3倍の可能性になり、少なく見積もっても2回のチャンスは同じ惑星でも有り得ると思えるので×2=276万としてみます。 従って、もし6000京個の惑星で電波を使う高度な文明が起きたとしても、その276万分の1の割合で同時期に文明は存在しないことになります。つまり≒2兆1700億程度にまで少なくなりますがどうでしょう・・・。この2兆という数字は全宇宙にある銀河の数と符合しますから、同じ銀河の中では一つの惑星が高度な文明を1万年築き、その文明が滅びる頃また別の惑星で高度な文明を築くと言った確立という事になります・・・。もし、ドレイク氏のパラメーターのどこかに間違いがあるとすれば、D=生命が誕生した惑星の1%で知的文明が獲得される。という所が最も怪しいと思えます。 私は、C=生命が誕生可能な惑星では、100%生命が誕生する という部分は当然として、生命が誕生したとしても、神経系を発達させる生物にまで進化できないうちに絶滅してしまう可能性が非常に高いのではないか(地球で言えばカンブリア爆発と言われる時期以前に絶滅が起きてしまう)と想像できるので、D=生命が誕生した惑星の1%で知的文明が獲得される。の1%と言う確率が、0.0001%としなくてはならないのかもしれないと思います。このようにパラメーターの数値が1万倍多く間違っていたとして考えると2兆1700億÷10000=2億1700万個この全宇宙には通信電波を使う知的生命が生まれた惑星が在ることになるのです。いかがでしょうか?しかし、私はドレイク氏のパラメーターEとL の値にも異論もあります。かなりの確率で知的生命体はいずれ高度な文明を持つに至ると考えているので、パラメーターE の値は10%としても良いと思っていますから少なくとも20億の惑星で地球同等かそれ以上の文明に達すると考えても誤りではないのではないでしょうか?。そしてパラメーターLでドレイク氏は高度な文明が1万年続く、としたのですが、そこも非常に懐疑的に思え、例えばこの地球でも、1000年も続かない可能性が高いと感じており、500年程度(地球は現在123年でしかない)が平均的なのかもしれないとしてみると・・・。10000年÷500年=20ですから20億個あるはずの同時期での高度な文明は1/20となって20億から1億個に減ります。 全宇宙で同時に電波を出せる文明は僅か1億個になってしまうとすれば、全銀河の数は2兆個として計算を始めたので、全銀河の1/20000の割合で同じ時期の通信電波を出す惑星が有り得るという事になります。 天の川銀河系も2兆個あるという銀河の一つですからその銀河の中で今現在電波を出せる我が地球があるので、周囲の20000個の銀河には同じ時期に電波を出せる惑星はゼロという確率になってしまいます。そう考えてみれば、我々の天の川銀河の中で同時期に通信電波を出すことが出来る高い文明を持つ惑星は限りなく少ない(1/20000以下)という確率になりますから、SETI(地球外知的生命探査)では見つけられなくても当然という事になります。と、まあ・・・私たちの生活には、どうでも良い研究発表でした・・・・笑。