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2019.12.31
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カテゴリ:世界
以下の画像はナショナルジオグラフィックスより拝借しました。




植物と動物の中間的な生き物・・・、というにはやや語弊があるが、エリシア・クロロティカという生物はウミウシの仲間で、明らかに動物と言える生物だが、生後2週間ほどの間は藻類を食べて過ごし、その後約1年近く食事をしなくとも生きるとされる。

誕生後しばらく食べていた藻の葉緑素(クロロフィル)が、エリシア・クロロティカに生存を続けられるだけのエネルギーを与えるため、食事をしなくとも生きているということらしい。

つまり、クロロフィルが水と二酸化炭素を材料に、太陽光のエネルギーを利用して炭水化物を作るのですが、エリシア・クロロティカは動物とし生きているけれど、植物と同じ仕組みでエネルギを得ているため食事をする必要がない生物なのです。

もし、エリシア・クロロティカが、生まれながらにクロロフィルを持つか、生成する機能が有るとしたら、動物のように動ける植物ということが出来ますが、彼らは藻を摂取してその藻の持つクロロフィルを生存のためのエネルギー減として利用できる能力を持つ動物と言うべきで存在なのです。

我々人間のような哺乳類が、もし太古にエリシア・クロロティカのような生物から進化を遂げていたら、皮膚は緑色のクロロフィルに覆われて、他の動物や植物を食料としなくとも生きられるようになったかもしれませんが、激しい運動を連続的に行うことは、光合成で得られる炭水化物だけで賄うことは出来ないはずなので、時々動いてしばらく休むというような、太陽の光で体を温めないと動けないトカゲのような生存形態になっていたのかな?などと思ったりした・・・。

しかし、生物の進化は他の生物の体を横取りして手っ取り早くエネルギーを得て活動的に生存する種のほうがはるかに優勢であったのだろう・・・・。

エリシア・クロロティカは更なる進化を遂げずにひっそりと今もウミウシの一種として北米の東海岸でのみ見られるそうです。

尚、植物が光合成で炭水化物や様々な有機物を作り出す仕組みは今日でも解明されていないのです・・・。

非常に複雑な化学工場のようなものであり、植物の持つ数千の遺伝子が関わっていることは間違いないのだそうですが・・・・。

それにしても、木の葉そっくりに見えますね・・・・、植物でなくても、太陽の光が沢山欲しいと葉っぱの形になるんですね~・・・、収斂進化とはそういうものなのですね~・・・・。





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最終更新日  2019.12.31 21:30:06
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