双子ママの生活 in Seattle

ある朝、

その日に着る洋服のことで、キキがこう言った。

「マミーっ！きょうは～はれだから～あのあかい、のりすぶーきる！」

「･･･は？なんだって？」

「のりすぶー！・・・のりすびー？･･･ヘヘヘ。」

この辺でだんだん自信がなくなってきたらしいキキ、

頭の上に「？？？」をいっぱい浮かべた私の手を取り

「こっちにきて！おしえてあげる。」

と言って、自分たちのクローゼットへ。

いったい何のことかさっぱりわからなかった私に、フリスビー？？？

「こーれ！」

と指差したのは・・・

赤いノースリーブのワンピースだった･･･。わかりずれ～っ！

｢花より男子｣のドラマにはまった私に、

最近になって友達が、

またその友達が作ったという、「オリジナル・花男サウンドトラック｣のCDをくれた。

そこに入っている、

宇多田ヒカルの「Flavor of life」を車で聴いていると道明寺ぃ～っ！

♪収穫の日を～夢見てる、あ～おいフールーツ♪の直後、

キキ・ミミ二人して同時に、

｢ブルーベリーっ！！」

と叫ぶのであった･･･。え～、ここでは比喩を用いております・・・

キキは、どうもミミのことを軽視しているというか、

ミミに対して優しくない部分があるので、

いつも、

｢いい？ミミは、あんたの大事なたった一人の妹なんだよ！優しくしなさい！」

と、キキが冷たくするたびに言っていた私。

そんなミミももちろん、思い通りにならなくてキキをたたいたりすることもある。

すると、泣き虫キキは、

ビェ～ンと泣いて私のところに助けを求めにくる。

その時、私が

「こらっ！ミミ！たたかないっ！キキ、痛かったよ！謝りなさいっ！」

と叱ると、すかさずキキ、

「マーミーっ！おこらないでっ、ミミはキキのだいじないもうとなんだからっ！」

･･･って、オイっ！！！使うとこ違うだろっ！

おめぇ～のために言ってやってんだろがっ！！

と、思わず故・やすし師匠のように、

かけてもいないメガネを上げ下げして、ツッコミたくなる自分を抑えつつ、

こんな風に、

自分が言ったことがしっぺ返しとなるのを、

虚しく感じる私であった･･･。やってらんないっすよ・・・