愛国心論争は整理する必要がある
(以下引用)<参院予算委>「愛国心」で安倍首相と福島党首が珍問答 13日の参院予算委員会で、社民党の福島瑞穂党首が「愛は強制できますか」と切り出したところ、安倍晋三首相が「強制できないと思います」と語る珍問答があった。 福島氏は、政府が今国会で成立を目指す教育基本法改正案の教育目標で「国と郷土を愛する」(第2条5項)と表記されていることについて、「国を愛する態度を評価するのか」と指摘。戦前の愛国心教育を念頭に「愛国心の強要は『戦争反対』と言う自由を奪う」と持論を主張、首相の考えをただした。 首相は苦笑しながら「全く関係ない観点で非難している。国の行うことを支持せよ、私の内閣を愛せよ、と言っていない」と否定。さらに「福島氏が首相になることもあり得るが、福島首相がやることを私たちが全面肯定し愛することはあり得ない」と皮肉交じりに答えていた。【中澤雄大】(毎日新聞 引用終わり) 来週から衆議院での教育基本法審議が再開される見通しです。 さて、愛国心論議については、反対勢力に押されっぱなしで、政府側はきちんとした答弁をしていません。 今一度議論を整理する必要があります。1,公教育で国民教育(道徳、市民性、政治教育、順法精神、愛国心教育、国際儀礼)を行うべきか否か。2,それではそうした国民教育の中で、愛国心を育む教育を行うべきか否か。3,愛国心教育を行う場合、評価はどのようにあるべきか。4,そもそも価値教育は積極的に行うべきか、それとも行ってはならないとするか。5,法治国家の先輩格である欧米での愛国心教育の法的位置づけはどうか。 このあたり、今後おいおい整理していきましょう。 首相官邸、文部科学省に知恵者がいないのが残念。