意識改革をさせるためにどうするかなのだが
意識改革、意識改革が大流行である。 伊吹文科大臣は、「文科省の役人の感性を磨いてもらい…」と語るが、変りたくない、変ろうとしない人たちの重い腰をどうあげさせるかの展望が開けない。 必要なところには、予算をつける。人も増やす。教育三法改正で、枠は整備されつつあるが、財政的な面が手付かずであることが不安である。 近々、教育振興基本計画の中間報告が出されるであろうが、総合的に予算をどう配分するか重要な計画である。我が国の教育の将来へ向けた、僅かでも良い明るい兆しとなるように期待する。(以下は伊吹大臣の六月二十六日の記者会見の抜粋)記者) 教育関連三法が成立して、今後まだ必要な法整備が残っていると思いますが、率直なところ大臣が、この辺は優先したほうが良いなと、今の時点でお考えの点はありますか。大臣) 参議院選挙の結果にもよりますし、次の国会のことも考えないといけません。日本は法治国家です。法律を通さないと行政の独断、大臣の独断でものを変えるというような独裁国家ではありませんから、法整備はしなくてはいけませんが、法整備をしただけでうまくは動きません。文部科学省の人たちの感性をもう少し磨いてもらい、教育委員会、校長先生、学校現場の意識をずっと変えていかなければいけません。社会保険庁の問題もそうですが、組合と馴れ合って、そのときをうまく動かしていくという人が、やり手でうまい人だという意識は、少し変えないといけないのかもわからないね。それから予算の問題もありますから、次の法律に移る前に、まず、意識改革と予算の処理というのが大切なのではないでしょうか。次々法律ばかり出すというのは、私はあまり感心しませんね。これからこの法律がどう実行され、浸透していくのか、そのための潤滑剤が予算なわけですが、そのためには、学校現場だけではなく文部科学省も含めて、もう少し感性を磨いて、意識を変えていかないといけないと思います。