受けた恩は倍にして返せ! (めんたん切ってんじゃねーよ編)
あの出来事はいつのことだったでしょうか?私が高校生2年生のことですから、かなり昔のことと記憶しています。ちょうど友人と下校し駅のホームに入ったときでした。3年生の先輩がベンチに座りこっちをジロジロ見ていました。私はというと『何で私たちのことをジロジロ見てるんだろう?』と不思議に思い、その先輩の顔を見返したのでした。すると先輩がおもむろにベンチから立ち上がり、「てめーさっきから何見てんだよー!俺にめんたん切っただろ?!」と私の胸ぐらを掴んできました。私は「先輩がずっと私を見てたから、何で見てるのかな~っと思って。」と話をしたのですが、この言葉が先輩の心に火をつけたようでした。それから私はその先輩に駅のホームでボコボコににされたのでした。ただあまりにもしつこく殴ってくるので、途中私の友人たちが間に入ってくれ、何とか私を救ってくれたのですが、私の気持ちは日が経ってももやもやし、その日以降その先輩を見る度に腹が立つようになりました。私はあの出来事からはあえてその先輩を直視するようになり、決して視線を外しませんでした。結局その先輩が卒業するまで互いにめんたんを切り合うことになりましたが、先輩も停学という文字が浮んだのでしょう?!あれ以来私に手をだすことはありませんでした。しかし、私の人生の命題「受けた恩と仇は倍にして返す」ということから、今度もし会うようなことがあれば、あの時の恩は倍にして返してあげたいと思っています。(今でもあの出来事を思い出すと『一人のとき、やり返せばよかった!』と後悔をしています。)やはり一重できつね目(眉毛はハの字)の人間がジッーと人を見たら、ボコボコにされるんだと思った瞬間でした。