カテゴリ:分類不能系
家の近所でまたまたヘンな人を見かけた。今回は斬新に子どもだ。
小学校の2年生か、小柄な3年生くらい。補助輪が取れたばかりと思われる、自転車をよろよろ操っている男の子と、その友達が、仲良く話しながら歩いていた。のどかな光景である。が、何かがヘン。 何が変なんだろうと、しばらく立ち止まって彼らを見送っていたら、ようやく分かった。自転車はよろよろしながらも、子どもが歩く通常のスピードよりは速く、前進している。平然としているので気づかなかったが、自転車の坊やと談笑しながら「歩いている」お友達ったら、実際は走っていたのだ。 彼が伴走しているのに気づかなかったのは、にこにことした表情、余裕の足運びのせいだった。小柄な痩せた男の子だったが、走っていると気づいてからよーく観察すると、百戦錬磨のマラソン選手のように、良い走りをしている。地面の蹴りと言い、しゃんっと腰の据わった体勢と言い、ハンパな走り手ではない風格が備わっている。 友達がよろよろして、遅れがちになるたびに、彼はちょっと立ち止まって、自転車を先に行かせていた。そして気持ちよさそうに、また軽々と、友達に追いついては談笑する。 先に行かせて追いつく時だけは、「走っている」という躍動感が感じられたが、自転車と並んで「歩いている」ときには、やっぱり、歩いている、という感じなのが不思議だった。よくよく見ると、走っているんだけどなぁ。 と、今日も、下らないことを気にする私であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年07月08日 10時37分23秒
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