カテゴリ:勘違い系
最近では若い男性にも常識だろうが、スーパーなどの棚は奥の方から商品を取った方が、新しい商品が購入できる。が、これが絶対的なルールでないことは、女性だったらほとんど全員が知っているはずだ。並びきれなくて、あとから新しい商品を上積みしていく店もあるし、中には確信犯的に、新しい商品を手前に、古い商品を奥に配置する店もあるからだ。
ここ数年、うちの近所のスーパーでは、お爺さんの買い物客が多くなった。お婆さんが死んでしまったのか(いや、オンナの方が長生きだよな)、年取ってから離婚されてしまったのか、それともケチで、自分が率先して安いモノを買いに出るのか、理由は知らない。が、とにかくじーさんの買い物客が多い。 で、こうしたじーさんたち、トクトクとして奥の方から、商品を引っ張り出す。でも、店によって配置が違う、時として同じ店でも、商品によって違う、という事実を知らないらしく、それ以上、品物の日付を確認しようとはしない。奥の方から取ったというただそれだけで、ご満悦な表情と共に去っていく。 こういうじいさん達を、私は「掘る爺」と読んでいるのだが、昨日は本年度の掘る爺ナンバーワンと言っても過言ではないじいさんを見かけた。とにかく掘る。掘って掘って掘り続ける。一番奥の壁際に押しつけてある野菜、冷蔵庫の最後列の牛乳、一番下にあるヨーグルト。掘る、掘る、掘る(彼をつけ回し、じっとその作業を見ている私って……)。 でっかいケツを突きだして、あちこちの売り場で掘り続けているものだから、周囲は大迷惑。女性軍はクサイものでも嗅いだような顔をして(本当にクサイ尻だったのかも)、掘る爺を睨みつけていた。 このじいさんのうざったいところは、掘ったアトをちゃんと始末すること。カゴに掘り出した商品を入れると、その後、残りの商品を丁寧に元通りに直して行くのだ。「几帳面で良い」と思うかもしれないが、彼のコセコセしたそぶりを見ていると、その作業には悪意さえ感じられる。「掘るという貴重な知識を、オンナドモに知られたくない」「他の客が奥の商品を取りやすい状況で去るなんて言語道断」と考えて、積み直しをしているようにしか見えないのだ。 それはともかく、牛乳売り場で掘る爺のケツがどくのを、しばらく待たされた私は見てしまった。じいさんが掘り出した牛乳は、手前にあった牛乳よりも消費期限が2日、短いことを。 今日の教訓:掘ったら日付も確かめましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年07月02日 15時36分41秒
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