カテゴリ:分類不能系
なんか、浮浪者の話ばっかりで恐縮なので、過去の日付に書いてみる。
先日、横断歩道で信号待ちしていたら、後ろの若いカップルの会話が聞こえてきた。男の子の方は、学生時代、ホームレスを援助するボランティア活動をしていたそうだ。 「あの頃はさあ、世間の奴らってなんて冷たいんだろうって思ってたよ~。だってさ、ああいう人たちを知らん顔だもん、みんな。でも、就職して税金取られるようになったら、気持ち変わった。おめーら、はたらけ!って思ってる」と、男の子は言っていた。ガールフレンドはきゃははと笑っている。が、私はあんまり笑えなかった。 一般論で言うならば、地面という地面が、すべて誰かの持ち物となり、自由に放浪したり、野宿したりする余地がない、というのは、息苦しい世界だ。家のない状態で暮らす自由、というのがあったって、良いじゃないか…… という風にも思う。 前にも書いたかもしれないけど、人の前世が分かる、という知り合いがいる。私はそーゆーのは余り信じない体質だが、お互いに面識のない2人から同じコトを言われると、う、ちょっとホントかな、と思ったりもする。その人たちの鑑定によると、私はどうも「中世のヨーロッパでウロウロ」していたらしい。 浮浪者に殴られ、警察だの病院だのに行って、大騒ぎに巻き込まれても、「家のない状態で暮らす自由」なんてことを、擁護してみたくなるのは、もしかして、私のそう言う前世(?)の故かもしれない。 なーんて茶化してみたりするけれど、学生時代のその男の子がおそらくそうであったように、結構本気で、ホームレスにはホームレスとして生きる自由があり、人に迷惑をかけない限りは、その自由は侵害されるべきではない、と(税金は取られているけど)思っているのも事実なのだ。 ちなみに、私は前世とかそういうものを信じていないのに、周囲に信じている人がたくさんいるせいで、「あなたの前世は~~~」という話を良く聞かされる。それによると、中世のウロウロの他に、紀元前のパレスチナ辺りで、白い服を着てぼーっと瞑想していたらしいとか、宗教がらみで惨殺されたらしいとか、何だかロクなラインナップではないのであった。 現在、変な人にばかり出会う私の前世は、どうやら筋金入りの変な人であったのかも。なんてことは、間違っても信じたくないのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年07月10日 23時16分12秒
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