カテゴリ:非常識系
タクシーの運転手さんで、史上最悪だったのが、ホテルの正面玄関から乗ったクルマの人。その時、私は外国から帰国したばかり。知人が成田まで迎えに来てくれ、そのまま都内のホテルで「お帰りなさいパーティ」を開いてくれた時のことだ。
歓迎会(?)が終わって、クロークにあずけたでかいスーツケースを引き取り、みんなに見送られながら、正面玄関で客待ちしていたタクシーに乗った。 乗った瞬間から、感じの悪いやつだな、とは思った。行き先を告げても返事もしないし、車内には無言の暗雲がたれ込めるような、なんとなくムッとした雰囲気が漂っていたから。そして、運転手の悪意は、私がタクシーを降りた瞬間にあらわになった。 乗るときは、ドアマンがタクシーにスーツケースを積んでくれたから良いのだが、そいつは後ろのトランクから、カバンを下ろすのを手伝ってはくれなかった。そればかりか、私がえっちらおっちらとスーツケースを引っ張り出し、クルマのトランクを閉めた途端、爆発的な勢いで発車した。不愉快な客に向けて、排気ガスを大量に浴びせかける、ただそれだけのために。 そのホテルから私は、結構よくタクシーを利用する。と言うと豪勢だが、帰国記念パーティを開いてくれた知人が、そのホテルを良く利用する関係で、そこからタクシーに乗って、みんなで更に移動する、というような機会が、年に何度かあるのだ。 限られた経験ではあるが、ホテルで客待ちしているタクシーも、夜の駅前ロータリーで、ワンメーターの客に当たってしまった運転手さん並みに感じが悪いことが多い。私たちがたいてい、数千円の距離を移動するのにもかかわらず、だ。 夜のワンメーターで感じ悪くされるのは、こちらに非があるのだから理解できる。だが、稼ぎ的には「良いお客」に対して、ああいう態度を取るというのは、ホテル利用客を憎悪している、としか考えようがない。同僚を批判した運転手さんではないが、それこそ「そんな態度を取るくらいなら、そんな場所で客待ちするな」と言いたい。 とにかく、スーツケースを移動しようと腰をかがめた胸元に、思いっきり排ガスを吹きかけられて以来、私はタクシーに乗ると、運転手さんの名前を必ずチェックしている。何かあったら、会社に文句を言ってやろうと、手ぐすね引いているワケだが、あれほど感じの悪い運転手には、それ以後、絶えて会うこともなく今日に至っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年05月22日 20時17分55秒
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