カテゴリ:勘違い系
だいぶ前になるが、「留美子」さんというおじさん出演のテレビ番組を見た。ご覧になった方は分かると思うが、性同一性障害の方らしく、高校(だったかな?)の先生で、カミングアウトもしてらっしゃるらしい。
見ていてすごいなーと思ったのは、若くもなく、綺麗でもなく、どう間違っても女性には見えないおじさんが、堂々と女装して(週末だけにしろ)町中を歩いている勇気だ。ご本人も、「性同一性障害なのではなく、単なる女装趣味なんじゃないの、と言われることがある」とおっしゃっていて、その辺は微妙だが、趣味にしろ何にしろ、ああいう姿を人前にさらして平気だなんて、すごい信念の持ち主だと思う(Yahoo!あたりで「宮崎留美子」を検索すると、この方のホームページが探せる。トップページにたいてい写真がアップされているから、「留美子」さんをご存じない方は、一度ご確認下さい)。 番組を見ていて思ったのは、私タイプの人って結構少ないんだな、ということだった。放送中に何度か、「留美子」さんが日中、人混みを闊歩する姿をカメラが追うシーンがあったが、彼というか彼女にすれ違って、「あ、女装の人」と気づいた素振りを見せた人は、意外に少なかったのだ。どこをどう見たって、恐ろしいまでに「中年太りの女装のおじさん」なのに、だ。 気づいて知らぬフリをするほど、日本はまだ開放的な国ではないし、知らぬフリをするにしても、ああいう何とも言い難い風貌の人に遭遇したら、一瞬はぎょぎょっとすると思うのだが、世の中の人ってあまり、周囲を見ていないってことなのかな。とすると、私が変な人にやたらと遭遇するのは、キョロキョロしすぎだってことか? そ、それはともかく、性別もそうだが、美醜とか、才能といった様々な側面で、人はみな、そうありたいと願う自分とは違うんだろうなーと、「留美子」さんを見ていると、感じる。鏡をうっとり見つめ、お化粧している時の「留美子」さんが、そこに、なりたい自分の姿を見ているのであることを、(皮肉とかそういうのではなく)心から願ったりするのであった(余計なお世話だけど)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年06月01日 21時23分19秒
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