カテゴリ:オタク系
バリバリの帰国子女と言う感じで、日本語より、英語の方がずっとラクだわ、みたいな風情の知人がいる。さぞや小さい頃から最近まで、ずーっと外国暮らしだったのだろうなーと思っていたが、よくよく聞いてみると、親の転勤で英語圏に行ったのは高校時代。確かに大学も海外で卒業しているから、英語圏での暮らしは6年、7年になるのだろうが、あれほどまでに日本人を捨てている(あるいは「忘れている」)感じになるとは思えない年齢での渡航だ。
その人の妹さんが日本を離れたのは小学校の時。そして結局、家族が日本に帰国しても、その国に一人残り大学を卒業した。姉さんよりも長くその国にいて、しかも、海外に出た時期が、ずっと若かったにもかかわらず、どちらかというと「日本人的」な人だった。 姉妹の性格の違い、と言ってしまうと簡単だが、私は努力の差だと思っている(ま、そういう努力をするかしないかが、性格の問題とも言えるけど)。何しろお姉さんの方は、キリスト教に宗旨替えしてしまったくらいなのだから。 彼女の考えによれば、キリスト教徒になり、現地の教会に出入りすることで、現地により溶け込める、のだそうだ。それを実践に移した彼女、その一家でただ一人、キリスト教徒に改宗したワケだ(たしかその家は神道の家柄だった)。 たしかに、現地の生活に本当の意味でとけ込むのは、なかなか大変なことだ。手っ取り早いのは宗教への参加。次が、現地人の恋人を作ることだろう。辛い留学生活を送った友人が一度、「一人オトコつかまえりゃ、そいつの人間関係、全部くっついてくるんだけどな」とため息をついたのを聞いたことがある。 ま、それはともかく、姉妹の英語を聴き比べて見ると、妹さんの方はほぼネイティブ。努力家のお姉さんの方は、パーフェクトな英語ではあるのだけれど、ゴキゴキ固くて「外国語しゃべってます」という印象を人に与える。 帰国子女だということをひたすら隠し続けている妹、それをウリにしている姉。同じ姉妹でもずいぶん違うものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年07月24日 23時23分35秒
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