カテゴリ:虚言癖系
この前、3.5流(?)大学中退の学歴なのに、T大、アメリカのH大大学院まで卒業しているように、周囲を錯覚させている人の話を書いたけれど、自分が語学の天才であるかのように、周囲を煙に巻いている人も知っている(ロクな知り合いがおらんな)。
彼女(そう、その人は女性)は、英語、フランス語はもちろん、中国語にも堪能で、その発音の素晴らしさたるや、ネイティブだと思われるほど、なんだとか。 と言っても、「私の発音はネイティブ並よ」と、あからさまに自慢する訳ではない。「香港に住んでいる時、クリーニング店でヒドイ目にあったことがあるわ。中国ってほら、地域によって方言が外国語ほども違うでしょ。だから、なかなか私の言っていることが通じなくて、しまいにはお店のオバサンに、オマエは一体、どこの田舎から出てきたんだい、なんて言われちゃって」という風に言う。 こういう言い回しの意味を、男性は人が良いから、たいてい見逃す(聞き逃す?)のだけれど、要するに彼女が言いたいのは、「私の中国語が如何に素晴らしいか分かるでしょう? 外国人だとは思われなかったんだから」ということなのである。 実際、彼女は職場でも、用もないのに突然、中国人の知り合いに電話をかけ、周囲に聞こえよがしに中国語で会話を始めることがしばしばだった。ところが相手は、日本在住歴が長く、日本人相手の仕事をしているから、日本語がべらべら。彼女も普段は日本語で会話している相手らしいのだ。要するに、自分は中国語がしゃべれる、ということを、周囲にアピールするためのデモンストレーションだ。 大抵の日本人は、他の日本人の英語の発音については、相当にウルサイ。ところが、その他の言語に関しては、発音が良いんだか悪いんだか、さっぱり見当が付かないのが普通だ。だから彼女の中国語も、どの程度スバラシイのか、あるいはコケオドシ的で、大したことがないのか、誰にも分からないのだった。 彼女自身、そういうことを熟知していて、英語もフランス語もネイティブ並だということを、英語版、フランス語版の「クリーニング店の巻」みたいな話をして、遠回しにアピールするが、イギリス人だのアメリカ人、フランス人の知り合いに、突如として電話をかけてしゃべり始める、ということは、ついぞしたことがなかった。 ただ、英語に関しては単発のフレーズや単語を、普通の会話に唐突に挟み込むクセがあった。おうちで必死に練習してきたのだろうか、あまり知識のない日本人が聞くと、とっても英語風の発音に聞こえるのだけれど、少々耳が肥えていると、「はあ? 何をアピールしたい訳????」とサッパリ分からないような、勘違い日本人風の発音でしかないのが、情けなくも笑止千万なのだった。 あの調子で行くと、中国語の方も大したことは無いのに違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年07月25日 13時03分55秒
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