カテゴリ:分類不能系
先日、とある繁華街に出かけたとき、ヘンなカップルを見た。
女の子の方は、太っているか痩せているかと聞かれたら前者。むっちむちの腕を肩からむき出しにして、下着の締め付けにより、上下に肉がはみ出している背中がもろに見える、ピッタリしたキャミソール姿。アタマには、マリーアントワネットかお前は、というような、付け毛をつけて背中まで垂らしている。でも巨乳だったから、男の人には「デブ」というより、グラマーに見えるのかもしれない。 まばたきするたびに、辺りに突風が巻き起こるような、すごい長さのつけまつげで厚化粧の彼女は、ブランド好きでもあるようだ。手にはルイヴィトン、ベルトはシャネル、という具合に、お決まりの支離滅裂日本人スタイルである。 まあ、それは良いのよ、別に。彼女のように、何か勘違いしたようなブランド女は、そう珍しくないから。ただ、連れだって歩いていた彼氏との釣り合いが、あまりにも異常だったのが、私の目を引いたのだ。 くどい化粧の彼女は、27、8くらいに見えたけど、連れている彼氏は大学生風。真っ白なポロシャツのようなのを着て、グレーのスラックスをはいている、ごく普通の男の子だ。あっけらかんとした笑顔は、爽やかスポーツマン、という感じ。場末のキャバクラ嬢タイプの彼女とは、いかにもそぐわない。 二人の「似合わなさ」は、彼女にとって分の悪いものだった。普通、ゴージャスにお金をかけた恰好の女性と、しょぼたーいスニーカーの男性が歩いていたら、男性の方がみすぼらしく見える。でも、このカップルの場合、かんかん照りの夏の午後だったせいもあるけど、爽やか青年に不潔ったらしい夜光虫が、へばりついているようにしか見えなかった。 しかし、イジワルナ私がよ~~~く観察したところ、毒々化粧の彼女も、20歳そこそこという年齢のようだった。もしかしたら、あのむちむちした身体は、思春期の少女のものである可能性もある。彼女は器量が悪く、彼氏はなかなかのハンサムだった。彼に合わせようと、必死に化粧をしてきた田舎の子なのかも。 いずれにせよ、この二人は続かないな。と、意地悪く観察していた私って、相当に根が暗いのであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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